感染症速報詳細

記事日付 20090117
タイトル ボツリヌス症-フィンランド:鳥類
国名 フィンランド    
感染症名 乳児ボツリヌス症
概要 Botulism outbreak hits poultry farm(飼育場で発生)
和文 http://www.yle.fi/uutiset/news/2009/01/botulism_outbreak_at_poultry_farm_486072.html
フィンランド西部の家禽飼育場でボツリヌス症が流行している。当局の報告によると、家禽の大部分は、この疾患によりすでに死亡している。残った家禽は処分される予定である。The Finnish Food Safety Authority (Evira)当局は、細菌の_Clostridium botulinum_に感染していたことを明らかにした。典型的な症状が見られていた。フィンランドでは、動物でのボツリヌス中毒はまれである。
[Mod.AS注-Botulismは、_Clostridium botulinum_ exotoxinの摂取、もしくは、消化管内で産生されたtoxinが吸収される(toxico-infection)ことで発症する。家禽では、主にtype Cのトキシンが原因となる。家禽での中毒症状は、足や羽、首、眼瞼の弛緩性麻痺を特徴とする。麻痺症状は頭側に向かって、足から羽、首、眼瞼へと進む。鳥類のボツリヌス症の一般的な呼び方である、"Limberneck"は、首の麻痺を指す。心停止と呼吸停止が死亡の原因である。反芻動物において、ボツリヌス菌のtypeC芽胞に汚染された家禽飼料によるボツリヌス症の報告もある。typeCによる人獣共通感染の可能性は低区、無視できる。ヒトでのtype C botulism中毒の報告は、記載が不十分なものが4件あるのみであるが、非ヒト霊長類でも患者が発生している。]

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