感染症速報詳細

記事日付 20090118
タイトル 髄膜炎-インド:(メガラヤML)、髄膜炎菌性
国名 インド    
感染症名 髄膜炎
概要
和文 http://www.assamtribune.com/scripts/details.asp?id=jan1409/ne4
メガラヤMeghalayaにおいて、132人が髄膜炎菌性髄膜炎で死亡したことを受け、当局は支援チームの派遣を急いでいる。州内全ての地域からの報告があるものの、2008年以降は、Jhalupara, Mawlai, Lumparing and Nongmynsong in East Khasi Hills とGaro Hills が中心となっている。報告されたのは132人であるが、確定されていないものも含め、さらに数は増えるものと見られる。...
[Mod.ML注-これ以前にMeghalayaにおいてmeningococcal meningitisの感染流行が報告されたのは、2008年12月で、患者は300人、死者30人であった http://www.theshillongtimes.com/a-29-April.htm 同じサイト内の日付のない記事の中に、州衛生当局は、感染対策としてワクチンの一斉接種を検討しているものの、莫大な財政と人的負担が生じると付け加えている。市場のワクチンが限られていることを考慮すると、政府当局としては、髄膜炎菌髄膜炎の被害をもっとも受ける年齢層だけにワクチンを供与することになるだろうとし、当面化学予防薬の配布は、家族内に1人でもこのウイルス?に感染した患者がいる家庭に限って行うとしている。予防薬は、ある程度学校にも配られている。化学予防Chemoprophylaxisは、通常初発患者が発生した10日以内にハイリスクグループの中で発生する、髄膜炎菌の二次感染予防に用いられる。ハイリスクグループの中には、初発患者発症前の1週間に、家族内での接触者、学生寮・長期療養施設・保育施設・軍隊の兵舎内で患者と居住を共にする濃厚接触者、キス・食器や歯ブラシの共有など、患者の口腔からの分泌物に直接暴露するような社会的関係にあるものなどがある。rifampin, ciprofloxacin, or ceftriaxoneなどが予防薬として適切とされている。感染流行対策としてWHOは、特定の血清型に対する髄膜炎菌ワクチンの一斉接種により、発生のあったすべての地域で集団免疫(これにより、集団内の一定以上の割合でワクチンが接種されれば感染伝播がブロックされる)の確立を目指すことを勧めている http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs141/en/ 。Meghalayaメガラヤの現在もしくは過去の感染流行に関係する髄膜炎菌の血清型グループがいずれであるのか、上記のニュース記事では特定されていない。...これまでのインドおよび周辺地域での感染流行発生に関するリンク(原文参照願います)]

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