記事日付 | 20090119 |
タイトル | 壊死性筋膜炎-カナダ:(マニトバMB)、死亡 |
国名 | カナダ   |
感染症名 | 壊死性筋膜炎 |
概要 | ホームレス12人が感染する流行が発生 |
和文 | http://www.montrealgazette.com/Health/Flesh+eating+disease+outbreak+hits+Winnipeg+homeless/1187080/story.html 2008年、ウィニペグWinnipegのホームレスの間で、死亡する可能性ある人食い病が流行し、急速に感染が拡大し激しい痛みと障害をもたらせる侵襲性細菌に12人が感染した。ウィニペグ市保健当局は、今週取材があるまで、この2008年4-10月までに市内で報告のあった感染の集団発生を公にしていなかった。...以下、原文参照願います。 [Mod.ML注-Necrotizing fasciitis, also called "flesh-eating disease"は、急速に進行する細菌感染症で、筋肉を被っている軟部組織である筋膜(fascia)を破壊する。通常患者は、当該部位の初期の皮膚表面の肉眼的所見に合わない、激しい痛みを訴える。Winnipeg(Manitoba)の感染流行の起因菌は特定されていないが、壊死性菌膜炎と関係する最も一般的な細菌は_Streptococcus pyogenes_ (group A streptococcus or GAS)である。しかし、壊死性筋膜炎に関係する他の細菌としては、_Staphylococcus aureus_, _Vibro vulnificus_あるいは複数の腸内細菌株の混合感染などがある。GAS感染は非常に感染性が高く;皮膚病変、不十分な衛生行動、ホームレスの寝起きでの集合性などが、ヒト-ヒト感染拡大につながったと思われる。GASの主要な体性毒性因子はMタンパクであり、Mタンパク分子の抗原性の違いにより血清型が分けられている。さらに最近では、M serospecificityを規定するemm遺伝子部分の遺伝子配列に基づいてタイプ分けされるようになっている http://www.cdc.gov/ncidod/biotech/strep/M-ProteinGene_typing.htm 。Thunder Bay(Ontario) のホームレスや注射薬物乱用者で発生したGAS感染流行では、Genotypingにより患者の半数が、the genotype emm-59を有していたことが報告されており、1年以上前にWestern Canadaで発生した今回のGAS感染流行でも、同じgenotypeが確認されている(20081011.3219)。Winnipegの分離菌の分子学的解析により、カナダ国内の他の地域で発生する感染流行との関連性が明らかになるかも知れない。] 地図 Winnipegは、Ontario州の西隣のマニトバManitoba州都で、Thunder Bay(Ontario)から約450マイル離れている http://healthmap.org/promed/en?v=55.4,-101.9,4 |
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