感染症速報詳細

記事日付 20090122
タイトル 鳥インフルエンザ-中国:(貴州省GZ)、ヒト(12)
国名 中国    
感染症名 鳥インフルエンザ
概要 [1] 1ヶ月のうちで3人のH5N1鳥インフルエンザウイルス感染による死者が出たことで、感染拡大防止策の強化を指示した。
和文 http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5ghdkIg5knBtGcVm1UfEwvXSnaAPAD95QQB2G0
20日、中国政府衛生当局の責任者は、1ヶ月のうちで3人目となるH5N1鳥インフルエンザウイルス感染による死者が出たことで、鳥インフルエンザの感染拡大防止策の強化を指示した。一方、WHO本部は、これらの患者発生は、寒い季節におこった"perfectly normal occurrence(全く通常の発生状況)" と評している。衛生相は、国内全体の衛生部局に対し、さらに患者が発生しないよう、特に数千万人が故郷へ移動する旧正月の帰省ラッシュのピークに備え、感染拡大防止策を強化すべく、"great attention(最大限の注意)" を払うよう求めた。現在、鳥インフルエンザ患者の発生のハイシーズンであるため、全力で新たな患者発生防止に努める必要があり、関係当局者は、鳥インフルエンザの危険性を十分理解・認識し、監視を強め、診断と治療の向上と、時を移さず報告する必要性があると述べた。これは、中国中央部の湖南省で16才の学生が死亡したとメディアが報道したことを受けての発言であった。危険な状態にあったこの少年は、20日朝に死亡したと伝えられた。この少年は、8日、自宅のある隣の貴州省で発病したが、状態が悪化したため、16日に湖南省のHuaihua市の病院に移送された。少年には、死亡した家禽との接触があったと報告されている。この他、東部・山東省で17日に死亡した27才女性と、5日に北京で死亡した19才女性の2人が、鳥インフルエンザ感染により死亡している。2007年[sic.2008年のことと思われる]2月以降、2009年1月までは中国国内で新たな感染者は報告されていなかった。WHOアジア本部の広報担当者は、1年間で最もウイルスの活動性が高まるこの時期の、この最新患者の発生は、"perfectly predictable event(完全に予想されていたこと)"と述べた。WHOによると、2003年以降の世界中の鳥インフルエンザによる死者は249人で、この中には20日の中国での死者は含まれていない。中国では、合計34人の感染が報告されている。現在もヒトへの感染は起こりにくい状態のままであるが、パンデミックにつながる変異の可能性が指摘されている。

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