記事日付 | 20090123 |
タイトル | 鳥インフルエンザ-中国:感染伝播に関する疑問、ヒト(15)、 |
国名 | 中国   |
感染症名 | 鳥インフルエンザ |
概要 | ワクチン接種による不顕性化と、中国国内でのサーベイランスの難しさ |
和文 | http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/avianflu/news/jan2109birds-jw.html 中国で最近多発するヒトのH5N1感染例では、周囲の家禽での感染流行の徴候はなく、鳥類の無症候性感染が懸念されている。しかし、獣医学の専門家らは、サーベイランスの盲点や定期的なワクチン接種が行われていた結果とも考えられるとしている。中国では2009年のこれまでに4人の患者が報告され、うち3人が死亡した。WHOの報告によると、...湖南省の16才の少年は貴州省の病鳥や死鳥と接触があった、北京の19才女性は発病前に家禽と接触があったが家禽の健康状態は不明、山西省の2才児と山東省の27才女性の感染源は調査中となっている。農業省は、山西省と湖南省においてH5N1感染流行を確認していない。香港の専門家は、無症候性のH5N1感染鶏(ニワトリ)による感染伝播の可能性を指摘している。UN(国連、FAO)の鳥インフルエンザの専門家は、中国国内の家禽の個体数が、サーベイランス作業を難しくしていると述べている。46億万羽のニワトリ、7億羽のカモ、3億羽のガチョウが、全国にいわば偏在する形で分布している。カモはイネの二期作が行われる南部および南東部に向かう傾向があり、カモはH5N1ウイルスが保有・循環させていることから、この地域が最もリスクが高いと考えられている。ガチョウはコメの一期作地域である、やや雨の少ない北東部や極西に向かう。ニワトリは、ヒトが住む場所に必ず飼育されており、特に都市部や沿岸部の港湾に多い。家禽の感染流行の報告が少ないことは、中国政府の家禽へのワクチン政策に関係すると指摘されている。中国のH5N1が低病原性化しているという説には疑問を抱いている。ワクチン接種は、感受性のある個体を地理的モザイク状に広げてしまい、病原性のレベルを高める可能性もあると述べている。ほとんどの中国からのウイルスの感染拡大があるベトナムでの知見から、2002年から2007年の間に行われた若いカモの調査で、毒性が増したことが示唆されている。北京のFAO事務所のアドバイザーは、中国政府は農場や生きたトリを扱う市場から、毎年多くの検体を採取して鳥類の無症候性H5N1感染を調べていることを明らかにした。定期的にウイルスは検出されているが、周辺地域での感染流行は見られていないと説明された。中国国内のウイルスは複数あり、カモは軽い症状しか示さないままウイルスを排泄する。さらに、必要のないsuboptimalワクチン接種は、症状をマスクするが、ウイルスの排泄を止めることはできない。...以下、サーベイランスの強化の必要性、生きたトリを扱う市場の厳格な閉鎖実施、ワクチン接種群での監視上の注意、ワクチン接種側の言い分など。 |
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