感染症速報詳細

記事日付 20090125
タイトル 鳥インフルエンザ-中国:(新疆維吾爾自治区、山東省)、ヒト(17)
国名 中国    
感染症名 鳥インフルエンザ
概要 [1] 新疆維吾爾自治区 Xinjiang province
中国政府、2009年の4人目の鳥インフルエンザによる死亡を報告
和文 http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5ghdkIg5knBtGcVm1UfEwvXSnaAPAD95TEAHO0
中国極西部の女性1名が、H5N1鳥インフルエンザ感染により死亡したと、24日衛生省が発表し、今年に入って国内で4人が同ウイルスにより死亡したことになる。中国では最大の祝賀の季節を迎えようとしている[the Chinese Lunar Year begins on Mon 26 January 2009]。患者は省都・ウルムチUrumqi在住の31才の女性で、10日に発病する前に生きた家禽の市場を訪れていたとの、現地衛生局副局長の話が伝えられている。この女性は、23日に死亡した。今月に入り、東部の女性1名、南西部の10代の少年1名と、北京の女性1名も、鳥インフルエンザに感染して死亡している。2才の女児もH5N1ウイルス感染により発病したが、現在回復している。衛生省によると、この女児の母親も、女児と同じく生きた家禽市場に行っており、1月初めに肺炎で死亡している。医師らは、死因を確定できていない。中国政府は疑われる感染流行発生への懸念を理由に、22日に家禽とヒトの鳥インフルエンザ報告システムを立ち上げた。各地域の衛生および農業当局者は、地域内の感染は全てその日のうちに、衛生省、農業省と産業商業省への報告することを義務づけられている。これに加え、農業省は、旧正月休暇を来週に控え、生きた家禽市場の監視と管理の強化を指示した。お祝いの料理を作るため、より家禽との接触機会が増すためである。新たな患者発生にもかかわらず、衛生省当局は大規模な鳥インフルエンザ感染流行の証拠はないとしている。鳥インフルエンザは個別に発生して関連性はなく、H5N1ウイルスの重大な変異も見られていないと述べた。また、感染流行は寒い季節に発生したもので、専門家らから感染の活動性が増す季節と見なされている。WHOは、2003年以降、中国の22人を含め、世界中で251人が鳥インフルエンザにより死亡している。この数字には最新の死亡例は含まれていない。依然としてヒトには感染しにくいままであるが、家禽での鳥インフルエンザウイルス感染流行が広がれば、ヒトに感染しやすい型に変異し、世界中で数百万人の死者が出る可能性があると、専門家らは警告している。

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