感染症速報詳細

記事日付 20090127
タイトル 狂犬病-ブラジル:(リオデジャネイロRJ)、リスク、コウモリ、都市部
国名 ブラジル    
感染症名 狂犬病
概要 睡眠中に2人の女性がコウモリの咬傷を受けた
和文 http://oglobo.globo.com/rio/mat/2009/01/23/morcegos-atacam-preocupam-moradores-na-fonte-da-saudade-754123277.asp
2008年12月後半に、70才の女性1名が、the Fonte de Saudade district of Rio de Janeiroの自宅内で、コウモリによる右目に近い場所に咬傷を受けた。それ以降、女性の近所の人々は窓を閉めて寝ている。はじめ女性はコウモリによる咬傷に気づかなかったが、数日後に小さなキズspotが腫れ、非常に痒くなった。医師らは、コウモリによる咬傷であることを説明し、抗狂犬病血清と狂犬病および破傷風のワクチンを接種した。市内Leblon地区では、別の38才の女性が、2008年にアパートで寝ている間に、コウモリにより足に咬傷を受けかなり出血したと述べている。専門家によると、吸血コウモリ(_Desmodus rotundus_)はほ乳類を襲うが、Rioで最も多いコウモリはthe fruit bat (_Artibeus lituratus_)である。Rioの一部であるAlto da Boa VistaやGaveaの山岳地帯では、コウモリがヒトを襲う場所であることが知られている。コウモリによる咬傷による疾病には3種類あり:破傷風、軽症感染症、そして狂犬病である。コウモリが部屋に入ってきたら、電気を消し、コウモリが外へ出て行くよう、窓は開けたままにすることが推奨されている。万が一コウモリの咬傷を受けたら、医療機関を受診し、抗狂犬病血清と、狂犬病と破傷風のワクチンと、抗生物質の治療を受ける必要がある。
[Mod.JW注-1例目の患者の無痛性の咬傷は、小型の食虫コウモリによると考えられる。狂犬病に感染していなければ人を襲う可能性は低い。2例目の患者の足の傷から大量に出血したのは、吸血コウモリによる咬傷の特徴で、吸血コウモリすべてが狂犬病ウイルスを持っているわけではないが、この患者も適切な治療を受けていることが望まれる。Fruits Batは大型で非常に目立つため、これらの2症例には関係していないと思われる。しかし、roost(樹上?)で感染したとすれば、狂犬病を感染伝播する可能性がある。]
写真1 Image of insectivorous bat (_Myotis_ sp.): http://blogs.nationalgeographic.com/blogs/bioblitz/2008/05/31/burnedbat.jpg
写真2 Image of a vampire bat (_Desmodus_): http://www.javno.com/slike/slike_3/r1/g2008/m08/y179084889345303.jpg
写真3 Image of a fruit bat (_Artibeus_): http://www.zoosociety.org/img/StudentGrant/07_FruitBat.jpg

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