記事日付 | 20090130 |
タイトル | 狂犬病-ブラジル:(02) ゴイアスGO |
国名 | ブラジル   |
感染症名 | 狂犬病 |
概要 | Wisconsinプロトコール(の患者の狂犬病感染)についての疑問 |
和文 | "Wisconsin Protocol" に則り治療されたにもかかわらず死亡したブラジル人の少年について、この治療が施されて死亡した患者は、これで少なくとも3人となった。(ほかの)2人については、MMWR [CDC Morbidity and Mortality Weekly Report].で報告されている。これまで、生存できたのは、最初の患者だけであり、この患者から、狂犬病ウイルスは確認できていないことを銘記しなければならない。すなわち、女性の驚異的な回復は、治療によるものと言うよりは、defective(不完全な)ウイルスへの感染であったことによる可能性もある。 [Mod.MPP注-Pernambuco, Brazilの症例は、the Wisconsin protocolの治療により現在も生存している] [Mod.TY注-もしウイルスがかなりdefectiveであったとすると、全く増殖しないと考えられる。残念ながら、Wisconsinの患者からは、RT-PCR法によって狂犬病RNAウイルスは検出できず、the rabies virus variantも検出されていない(20041223.3390)。狂犬病ウイルスが分離されなかったため、neurovirulence に関する検査も行えなかった。Wisconsinの患者の血液および髄液中には、非常に高力価の狂犬病抗体が存在したことから、彼女が感染に対して、異常に活動性が高く迅速な抗体反応の持ち主で、そのことにより極めて速やかにウイルスが排除され生存につながったとの見方もある。回復した米国の患者を治療したDr. RE Willoughbyなど、Wisconsinプロトコールに関わった経験をお持ちの方のコメントを歓迎する] |
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