感染症速報詳細

記事日付 20090201
タイトル マールブルグ出血熱-米国:ウガンダから 2008
国名 米国    
感染症名 マールブルグ出血熱
概要 [2] Travelers' Notices (11): Marburg Case in US Traveler to Uganda
和文 http://wwwn.cdc.gov/travel/contentMarburgUganda.aspx
The Centers for Disease Control and Prevention(CDC 疾病管理予防センター)は、1人の米国民が、2008年1月にウガンダへの旅行後にマールブルグMarburg出血熱に感染していたことを確認した。同疾患は、マールブルグウイルスを原因とする。この患者は回復しており、これまで米国内のほかの患者は確認されていない。この旅行者から他者に感染伝播がおこった証拠はない。the Maramagambo Forest(Uganda)およびアフリカの他の地域にある洞窟を訪れることに伴う、重大な健康上のリスクについて、旅行者は熟知する必要がある。 CDCは、コウモリが生息する可能性のある洞窟や鉱山には立ち入らないよう呼びかけている。この場合のリスクとして、コウモリにより伝播される、マールブルグ、狂犬病、ヒストプラズマ症などの感染症がある。米国民旅行者に対する勧告マールブルグウイルスに感染する可能性がある旅行者の主な感染経路は、マールブルグ出血熱患者との直接の接触か、感染のあるコウモリ、サル、その他の感染可能な動物との接触である。旅行者の感染リスクはきわめて低い。しかし、旅行者は以下の手順により、自らを守るべきである。-コウモリやその他の野生動物との接触を避け、コウモリが棲息する可能性のある洞窟や鉱山に立ち入らないこと -過去3週間以内に、アフリカにおいて動物や患者と接触があったもしくはコウモリのいる洞窟に入ったヒトで、発熱がある場合は直ちに医療機関を受診する -(動物による咬傷・擦過傷を受けたり、唾液などの体液が目・鼻・口・傷口などに入った場合)その部分を石けんと水で十分に洗い流し、直ちに受診する/医療状況の悪い国を旅行する場合は緊急搬送の保険に加入 旅行者は現地の医師を探すために、大使館や領事館に支援を求めることができる(海外および米国内の大使館・領事館は、24時間365日、緊急支援を提供している。
(医療関係者に対する勧告)帰国した旅行者を治療する場合、発症の3週間前までに地方病感染国を訪れた患者の、マールブルグおよび他の出血熱のリスクを熟知しなければならない。疑われる患者は全て州保健当局に直ちに報告すること。
追加情報
----------------------
CDC Information about Marburg - Marburg Hemorrhagic Fever http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/spb/mnpages/dispages/marburg.htm
Q&A(Marburg hemorrhagic fever) http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/spb/mnpages/dispages/marburg/qa.htm
コウモリの咬傷を受けた場合(Q&A) http://www.cdc.gov/rabies/qanda/bats_camps.html#3
Studies of Reservoir Hosts for Marburg Virus, Emerging Infectious Diseases, Vol.13 (12), December 2007 http://www.cdc.gov/eid/content/13/12/1847.htm
関連項目 
Marburg case in the USA 2008: Marburg hemorrhagic fever, imported case, United States
http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/spb/outbreaks/index.htm>
Case of Marburg Haemorrhagic Fever imported into the Netherlands from Uganda (WHO), 10 Jul 2008: http://www.who.int/csr/don/2008_07_10/en/index.html

原文リンク