感染症速報詳細

記事日付 20090204
タイトル エボラ-レストン-フィリピン:(05)、ブタ、ヒトの血清抗体陽性、WHO
国名 レストン    
感染症名 エボラ出血熱
概要 Ebola Reston in pigs and humans in the Philippines
和文 http://www.who.int/csr/don/2009_02_03/en/index.html
1月23日、フィリピン政府当局は、感染したブタとの接触があったと考えられるヒトに対する検査で、Ebola Reston Virus (ERV) antibodies (IgG抗体)が陽性となったことを明らかにした。同30日、さらに4人でERV抗体陽性が判明した:現在、ブタの感染が確認されたため検疫体制下にある、ルソンLuzon北部のBulacan(2人) とPangasinan(1人)の農場の職員および
Pangasinanの食肉処理業の従業員1人である。23日にERV抗体陽性が発表された人物は、Metro Manila内にあるValenzuela Cityで庭先養豚を行っていたことが報告されている。フィリピンの保健当局は、陽性結果となった人々の健康状態は良好であり、過去12ヶ月間、重大な疾患を発病していない。調査チームは、この5人にはいずれも、感染したブタとの直接接触の結果、ウイルスに曝露した可能性があると報告している。個人防護装備personal protective equipment
(PPE) は、このような動物を取り扱う職種の人々の間で、一般的には行われていない。今回の経過及び過去のERV研究から、ヒトに感染伝播する可能性があるものの、発病に至ることがないとされている。しかし、この証拠は健康成人に限ったことであり、全ての人々に対するウイルスの健康影響(がない)と結論するには至っていない。健康な成人に対する健康への影響は低いと考えられるが、免疫不全、基礎疾患がある、妊婦、小児などの他の全てのグループへの影響は分かっていない。フィリピン政府当局は、この抗体陽性の5人の患者と接触者の同定作業を行っている。さらにBulacan と Pangasinan州の2ヶ所の検疫監視下にある農場で、感染ブタと接触があった可能性のある他の従業員の検査も続けている。同地域では、2008年に、ブタにおいて、Porcine Respiratory and Reproductive Syndrome (PRRS 豚繁殖呼吸器障害症候群) とERVの同時感染が報告されている。現在も、検疫監視と生きたブタ、鮮肉、冷凍肉の自主的な出荷停止を継続している。政府当局は、関係当局合同のthe Ebola Reston Virus による動物とヒトへの健康リスク低減策を発表し、現地当局、関係業者と市民が重要な役割を担っていることを強調した。...
[ModCP注-前回の発表から、何の進展もない]
地図 the Philippines showing Manila in the south of Luzon http://www.worldatlas.com/webimage/countrys/asia/lgcolor/phcolor.htm

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