記事日付 | 20090212 |
タイトル | 黄熱-ブラジル:(リオグランデドスルRS州)、南米(15) |
国名 | ブラジル   |
感染症名 | 黄熱 |
概要 | 州内で4人目となる黄熱感染による死者を報告した |
和文 | http://oglobo.globo.com/pais/mat/2009/02/09/confirmada-quarta-morte-por-febre-amarela-no-rs-754329217.asp リオグランデドスル Rio Grande do Sul州の保健当局は9日、州内で4人目となる黄熱感染による死者を報告した。この患者は、36才の抗夫で、Muriae (Minas Gerais ミナスジェライス州)在住であるが、2008年12月に黄熱感染リスク地域とされているRS州Jolaの郊外での作業中に感染したと見られている。3人の感染が疑われる症例については、現在調査中である。現在、黄熱感染リスクがあると考えられている地域は、州内北部・北西部・中央部の134都市で、合計175万人の人口の88%のワクチン接種が終わっている。州保健当局者は、州内において25日間にわたり黄熱患者が確認されていなかったと話した。伝播に与る蚊族(_Haemagogus_ and _Sabethes_) は、主にgallery forestsに住むhowler monkeys(ホエザル)などの霊長類から吸血を行うが、ときにヒトでの感染も発生している。2008年10月から2009年1月中旬にかけて、419匹のサルが黄熱の症状で死亡している。黄熱ウイルスは、_Haemagogus_ mosquitoes(蚊族)によりヒトに感染する。"この蚊族は森林から出ることはなく、sylvan [jungle] yellow fever森林型黄熱と呼んでいる。都市型黄熱ではなく、都市部で発生のあるデング熱でもない。事前にワクチン接種を受けることなく森に入った者だけが、この疾患に感染するリスクを負う"と説明されている。これまで黄熱の原因ウイルスに曝露したことがないため、この地域の霊長類には、黄熱ウイルスに対する免疫はないと述べた。黄熱感染の主な症状は、高熱、頭痛、激しい筋肉痛、悪寒、倦怠感、嘔吐、下痢であり、リスクのある地域への旅行者は、少なくとも10日前にはワクチンを受けるべきである。ワクチンは10年間有効である。1966年以降、RS州ではヒトの黄熱感染患者は報告されていなかったが、2009年になって確認された他の患者は、2月9日に死亡したMissoes地方Santo Angeloの男性、Porto Alegre都市圏のthe Nova Santa Rita市の28才の男性、2008年12月18日に発症して同25日に死亡した31才のSt Angeloの住民である。同氏によると、気候変動によりウイルスを伝播する蚊族が増加したことにより、黄熱が発生している。森林全域に"clouds of mosquitoes(蚊族の大群)"が蔓延し、気候変動により、ずっと以前の時代ようなリスク状態に引き戻されてしまったと話した。 [Mod.JLS注-ブラジルの南のアルゼンチンやパラグアイなどで現在起こっていることは、通常の黄熱発生の程度を超えるものではない。感染発生の動向cyclesは、長い周期を持ち、予測は困難で、(温暖化によると)単純に説明するのは難しい] [Mod.TY注-黄熱ウイルスは、南米の熱帯雨林地域において、"wandering foci(移動性の発生の集中する地域)"があることが知られている。気温の上昇と、黄熱ウイルスのベクターである蚊族の個体数の増加の、客観的な定量的評価を行わなければ、黄熱発生を気候変動によるとするのは憶測に過ぎない。] 地図 Brazil showing the location of Rio Grande do Sul http://www.lib.utexas.edu/maps/americas/brazil.jpg |
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