記事日付 | 20090210 |
タイトル | トリパノソーマ症-スペイン:ラテンアメリカから |
国名 | スペイン   |
感染症名 | トリパノソーマ症 |
概要 | 2008年スペインでは、450人が感染した。 |
和文 | http://actualidad.terra.es/sociedad/articulo/alertan-espana-enfermedad-chagas-3045029.htm 2日、スペインにおけるシャーガスChagas病の増加に対する注意喚起が行われ、感染拡大防止のために、リスク地域からの妊婦のスクリーニングを広く行うよう基金が呼びかけた。2008年スペインでは、この治療法がなく数年間は無症候性の疾患に、450人が感染した。...発生頻度が高い地域は、Catalonia, Madrid, Murcia, and Valencia である。シャーガス病は年間2000万人の患者と5万人の死者が発生し、ラテンアメリカのボリビア、アルゼンチン、パラグアイの農村地方を中心に地方病感染の状態にあるが、移民や旅行により、現在スペインで多数の患者が発生している。 [Mod.JT注-Valencia (Spain)地方は、ラテンアメリカからの移民に対して、この疾患の感染の有無をチェックする目的に、献血の際の強制的検査を導入した欧州で初めての都市である。] [Mod.EP注-南米では先天性_Trypanosoma cruzi_ 感染が非常に大きな問題となっており、もし妊婦での感染率が高まれば、triatomid bugs(サシガメ)を介さない、母から子への直接感染により、高感染率が維持されることになる。ボリビアでのある研究では、妊婦の33%が血清抗体陽性であり、新生児の5.2%で血中に_T. cruzi_が見つかっている(Congenital Chagas disease: diagnostic and clinical aspects in an area without vectorial transmission, Bermejo, Bolivia. Acta Trop 2008; 106: 195-9 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18448076?ordinalpos=5&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum )。新生児が感染していれば、B型肝炎のように一生キャリアとなり、大人になってこどもに感染させることで、いくらベクターによる感染対策を成功させても、高い感染率が維持されてしまう。] |
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