感染症速報詳細

記事日付 20090215
タイトル ウエストナイルウイルス-オーストリア:鳥類
国名 オーストリア    
感染症名 ウエストナイルウイルス
概要 2008年、オーストリアの鳥類でWNV感染が確認された
和文 http://www.earthtimes.org/articles/show/255670,west-nile-virus-has-reached-austria-virologist-says.html
ヒトの髄膜炎を起こすこともあるThe West Nile virus (WNV ウエストナイルウイルス)感染がオーストリアにも広がっていると、13日にウィーンViennaにおいてウイルス学者が公表した。2008年、オーストリアでは初めて、鳥類が同ウイルスに感染していることが確認されたと、ウィーン大学の獣医学教授が述べた。WNV感染症は、2008年夏にハンガリーから持ち込まれていたが、感染したのはオーストリア東部の鳥類のみであった。蚊族が媒介するこの疾患のヒトでの感染者は発生していない。米国では、数年間でおよそ1万人が、より症状の激しいタイプのウイルスに感染し、約1000人が死亡している。2004年にハンガリーに広がったウエストナイル熱だが、"exploded(爆発的に拡大した)" のは2008年夏のことであると説明されている。ハンガリー全域の鳥類、特にgoshawksオオタカとウマに感染が拡大した。およそ20人のヒトでも感染が起きたが、いずれも軽い髄膜炎のみで、死者は出ていない。
[Mod.TY注-2008年、欧州南部では引き続きWNV感染が発生した。オーストリアの鳥類でWNVが確認されたことは驚くに当たらない。ハンガリー周辺国で最も新しい患者(症例)の発生があったのは、2008年のイタリアである。オーストリアでウマの感染があったかについては触れられていない。2009年のこれらの国々でのWNV感染伝播の動向に興味がもたれる。]
地図 Austria  http://www.lib.utexas.edu/maps/europe/austria_pol99.jpg

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