記事日付 | 20090217 |
タイトル | D型肝炎ウイルス -インド :(グジャラートGJ州)、情報提供依頼RFI |
国名 | インド   |
感染症名 | D型肝炎ウイルス |
概要 | |
和文 | http://www.thaindian.com/newsportal/health/eleven-die-of-hepatitis-d-in-gujarat-district_100154892.html Gujaratグジャラート州Sabarkantha districtのModasa talukaにおいて、過去5日間で合計11人のD型肝炎による死亡が報告されたと、保健当局者が発表した。当局によると、21人の患者がその地域の複数の病院に入院しており、5人は2月13日にアーマダバードAhmedabadの市民病院に急送された。国立感染研などに支援を要請する一方、Ahmedabadの医科大学からの3人からなるチームが、12日にModasaに到着している。(delta virusとも呼ばれる)D型肝炎ウイルスは、小型球形RNAウイルスで、ヒトのB型肝炎患者だけに影響がある。血液および血液製剤により伝播する。感染のリスク因子は、B型肝炎ウイルスと同じである。静脈内薬物使用者の感染が最も多い。... [Mod.CP注-ProMED archive no. 20030712.1718, Mod.CPのHepatitis D virus infectionsに関する解説...hepatitis delta virus (HDV)は、複製をB型肝炎ウイルスhepatitis B virus (HBV)に依存して行うため、HBV/HDV co-infection(共感染)予防は、HBVの曝露前および後の感染予防により可能である。HDV感染はHBVとの共感染としても、HBV慢性感染者へのsuperinfection(重複感染)としても成立しうる。HBV/HDV co-infection患者は、より重症の急性感染となる可能性があり、HBV単独感染の患者と比較して、2-20%という高い劇症肝炎のリスクを負っている。しかし、HBV/HDV co-infectionでは、慢性HBV感染が発生することは少ない。慢性HBVキャリアにHDVの重感染がおこった場合、慢性HDV感染となることが多い。HDV重感染のあった慢性HBVキャリアについての長期調査によると、慢性HBV感染のみの患者では15-30%である肝硬変の合併率が、(これらの患者では)70-80%に達することが示されている。よって、HDVの重感染予防は、リスク行動を避けるよう啓蒙することにかかっている。アマゾン川盆地にあるラテンアメリカの一部の国々では、比較的孤立した地域で、周期的なHBVキャリアでのHDV感染流行が発生している。このような感染流行において、劇症肝炎に急速に進行して致死率は10-20%になるなど、極めて重症化する。なぜこれらの集団で、非典型的なHDV感染が起こるのかは分かっていない。HDV感染伝播様式はHBVのそれと同じで、粘膜を介する曝露が最も感染効率が高い。HDVの性行為感染は、HBVより起こりにくい。周産期のHDV感染はまれである。HDV感染の血清学的な経過は多様で、共感染か重感染かに依存する。HBV/HDV co-infectionの多くの患者では、IgM antibody(抗体) to HDV (anti-HDV) も IgG anti-HDV も確認される。しかし、約15 %の患者では、急性期早期のみにIgM anti-HDVだけが検出されるか、あるいは回復期にIgG anti-HDVだけが検出される。感染が治癒すれば、Anti-HDV は徐々に測定感度以下となり、過去のHDV感染を示すマーカーは存在しなくなる。血清中のHepatitis Delta antigen (HDAg)が検出されるのは、 HBV-HDV co-infectionの患者のおよそ25%だけである。HDAgが検出された場合、通常はHBsAgと共に消失し、多くの患者で慢性感染に進展することはない。] [Mod.TY注-今回のインドにおけるHDV感染感染流行における、診断根拠が報告には示されていない。検査室で行われた検査おおび感染流行に関する詳しい情報の提供を依頼する。] 地図 the Sabarkantha districtの行政の中心はHimmatnagarで、Ahmedabadからおよそ80kmに位置する。7390 sq km の地域に、200万人以上の人口が住んでいる:Sabarkantha district in Gujarat state http://en.wikipedia.org/wiki/File:Map_GujDist_North.png |
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