記事日付 | 20090226 |
タイトル | リーシュマニア症-アルゼンチン:流行の可能性 |
国名 | アルゼンチン   |
感染症名 | リーシュマニア症 |
概要 | 内臓リーシュマニア症の患者が増えており、1週間に2例の患者が発生した |
和文 | http://datachaco.com/noticia.php?numero=17399 黄熱患者発生により、市民の関心は、蚊族媒介性疾患や、現在パラグアイで異常な勢いで発生中のデング熱に向けられるようになった。パラグアイやボリビアとの国境に接するChaco, Corrientes, and Misiones provincesでも、一層の注意が呼びかけられている。しかし、アルゼンチンでは、新興した疾患が、感染流行の重要な不安材料となっている。...内臓リーシュマニア症もまた、蚊族が媒介する寄生虫の病気である。ワクチンはなく、はっきりと診断されるまで治療が開始されない。致死率はおよそ8%で、イヌも寄生虫の保有宿主となりうるという特徴がある。_Lutzomyia_属の昆虫がイヌに感染させる。イヌは発症し、別の昆虫ベクターに寄生虫を伝播し、寄生虫はヒトには内臓リーシュマニア症を起こす。ヒトからヒトへの感染はない。2006年に本当の初発患者の報告があって以来、4人が死亡している。患者数の急増の可能性が懸念されている。15-21日の週に、ポサダスPosadasで2例の内臓リーシュマニア症が報告された。1人は18才女性、もう1人は21才男性で、別々に発症した。ベクターの拡大には2つの経路が確かめられていて、Resistenciaへ向かう経路とCorrientes方向への経路である。また、北部Entre RiosやSanta FeおよびCordobaも感染の危険性が高い。現在、内臓リーシュマニア症のベクターとなる蚊族は都市部に棲息するようになり、大都会でも感染の危険性があると、アルゼンチン保健省の当局者が述べた。2004年に初めて、イヌの感染が確認された。ミシオネス州では40例が報告されている。現在、ポサダス州では、7000頭のイヌが寄生虫を保有していることが確認されており、さらにCorrientesには300頭がいる。ブラジルやパラグアイでの事例を解析した結果、1人の患者あたり、60匹の感染したイヌがいる可能性が示唆されている。感染流行の発生リスクは高い。... [Mod.EP注-Leishmaniasis は、ここ数十年の間に徐々にアルゼンチン北部に広がりつつある( First visceral leishmaniasis focus in Argentina. Mem Inst Oswaldo Cruz. 2008;103:109-11 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18368242?ordinalpos=9&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum )。ベクターの生態学は変わりつつあり、都会化が進んでいることがその原因の1つとされている。] |
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