感染症速報詳細

記事日付 20090304
タイトル 原因不明の死亡-ザンビア:(CENTRAL CE)、情報提供依頼RFI
国名 ザンビア    
感染症名 原因不明の死亡
概要 Zambia: mystery illness needs quick identification 早期の確定診断と封じ込めが求められている
和文 http://allafrica.com/stories/200902270587.html
Chisomo area(セレンジェSerenje District [Central Province])の住民に発生中の原因不明の疾患について、さらに犠牲者を出さないよう、早期の確定診断と封じ込めが求められている。2月25日に不明の疾患で9人が死亡して以来、死者の合計数は11人となった。もしこのまま原因が明らかにならなければさらに死者が増えると思われる。病気はChisomoの住民に広がっているが、彼らは病気に対する知識がないため、この病気を調査している専門家から逃げているらしい。人々には調査チームとの協力が必要であるという周知が必要である。コレラはすでに除外されているが、この疾患は感染力が強く、患者を急速に死に追いやることが分かっている。
[Mod.CP注-上記の限られた情報だけで鑑別診断を行うことは困難である。コレラが除外されたことから、食中毒や水系感染の可能性は低いことが示唆される。農村部の住民らがパニックになり、恐らくは高い致死率を示すような中央アフリカで発生する疾患の場合、常に1ないし複数のウイルス性出血熱が関係する可能性がある(ただし今回の症例では、具体的な出血症状の記載はない)。ザンビアのSerenje地区は、コンゴDRとの国境に近い(地図  http://www.lib.utexas.edu/maps/africa/zambia_pol01.jpg)。このため、エボラやマールブルグなども、わずかな可能性がある。最近、南アフリカで発生したが、ザンビアにおいて感染のあった、当初原因の判らなかった数人の患者の疾患の原因が、これまでに知られていなかったアレナウイルスによるものであったという事例が発生している。

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