感染症速報詳細

記事日付 20090304
タイトル 麻疹-台湾:中国から
国名 台湾    
感染症名 麻疹
概要 合計11人の患者が確定されている
和文 台湾CDC [Centers for Disease Control]は、台湾の北部と中部で今年2月はじめより起きた、2つの麻疹アウトブレイクの調査を続けている。3月2日現在、合計11人の患者が確定されている。年齢は8ヶ月から9才で、彼らは誰も麻疹の予防接種を受けていなかった。北部のアウトブレイクのインデックス症例は今年2月11日に報告された。CDCの積極的調査により、原因となった患者は、インデックス症例と地域の病院で同室であった少女と判明した。彼女は感染可能な期間に、中国に旅行していた。さらにもう6人の感染患者が、接触者の追跡調査により確認された。台湾中部のアウトブレイクのインデックス症例は昨年12月18日から今年2月3日まで中国に旅行し、2月7日に発疹を認めていた。彼との接触者2人も感染が確定された。これらの感染はいずれも病院で起こった。系統発生分析により、この2つのアウトブレイクはH1 genotypeの2つの異なるウイルスから起こっていたことが分かった。台湾でのMMR [麻疹、風疹、耳下腺炎] 1回の予防接種率は95%以上であるが、台湾と中国の往来により麻疹が中国より持ち込まれる危険性がある。そしてさらにそれが予防接種未接種の集団に広がる危険性がある。

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