感染症速報詳細

記事日付 20090307
タイトル Murray Valley encephalitis - オーストラリア: (西オーストラリア WA), 注意喚起
国名 オーストラリア 注意喚起   
感染症名 MurrayValleyencephalitis
概要 Health experts warn newcomers to Pilbarra of deadly mosquito virus
和文 http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,25148291-26103,00.html
西オーストラリア州(Western Australia WA)のピルバラPilbaraで起きた洪水により、蚊媒介のウイルスが広がる恐れがあり、専門家たちはこの地域に新しくやってきた人々に特に注意を促している。WA 保健当局によると、Murray Valley Encephalitis (MVE マリーバレー脳炎)は、2008年に1人が死亡したキンバリーKimberleyから南に感染が拡大し、洪水が起こったピルバラに広がった。医療昆虫学者Michael Lindsayは、ピルバラにおいて、ウイルスの広がりの指標となるニワトリの群れの検査の結果、MVEウイルス感染が示唆されていて、大量の雨により蚊の繁殖が進んでいるためと思われると述べた。このウイルス感染の初期症状は、発熱、眠気、頭痛、頚部硬直、嘔気、めまいである。重症例ではけいれんや昏睡を認め、 永久的な脳障害を残したり死亡することもある。Kimberley北東部では、2008年に1人の死亡例が認められているが、3年以上住んでいる住民は一般的にこのウイルスに対して免疫ができている。MVEはキンバリーでは実際に多く認められているが、ピルバラでは多くない;感染は多いが通常は多くが症状を認めない。しかし症状を認めた場合はとても重篤で、死亡することもある。新しくこららの地域に来た者や、乳児、小児、旅行者、作業員はリスクが高い。2009年、キンバリーとピルバラにおいて、25人以上の軽度のRoss River, Kunjin and Barmah Forest diseasesが報告されている。MVEや他のウイルスに対して特異的な治療や予防接種はない。キンバリーやピルバラへの旅行計画を変更する必要はないが、蚊に刺されないように注意するべきである。
地図 Western Australia http://www.ozhorizons.com.au/wa/map.htm
地図 the Pilbara http://www.atn.com.au/wa/central/cen-map.htm
生活環 Life cycle diagram http://www.clinical-virology.org/pages/cvn/sp_vr/viral_info/zoonoses/HTML/murray_trans.jpg
 
原文リンク