感染症速報詳細

記事日付 20090318
タイトル 結核-米国:機内での曝露、ドイツから
国名 米国    
感染症名 結核
概要 フランクフルト発デトロイト行きの航空機に結核患者が乗っていた
和文 http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601100&sid=aFotfVPLviKk&refer=germany
10日のフランクフルトFrankfurt発デトロイトDetroit行きのNorthwest Airlines Corp. Flight 51の乗客の1人がtuberculosis [TB 結核]に感染していたことが判明していたことを、15日に同社が公表した。アトランタAtlantaのThe Centers for Disease Control [CDC] は、この感染していた乗客の近くの座席にいた17人の乗客らと連絡を取っている。CDC広報担当者は、TBの感染リスクは極めて低いと説明している。CDCは、乗客のcontact information(消息情報)を収集し、(乗客らの)TBの検査実施につながるよう、全米の保健当局への周知に努めている。ノースウェスト社は、リスクのある可能性のある乗客への連絡について、積極的にCDCに協力している。..CDCのウェブサイトの情報によると、結核菌_Mycobacterium tuberculosis_ を原因とする結核は、活動性の結核患者からの空気感染により拡大する。WHOによると、世界人口の約1/3がこの菌に感染しているが、感染したヒト全てが発病するわけではない。2007年の米国のTB患者は13299人である。
[Mod.ML注-関連項目 20081125.3718からの抜粋:WHOのガイドラインに従えば、保健当局は直ちに曝露のあった乗客と乗務員と連絡をとり、受診のアドバイスを行わなければならない。また、エアラインは通常、乗客に対してフライトの変更やキャンセルを伝えるためのシステムを持っているのであるから、航空会社は保健当局が必要とする接触者に関する全ての情報を提供し、乗客・乗務員の接触追跡に協力しなければならない。TBの機内での感染伝播は、患者の感染性エアロゾル産生能、航空機の換気、飛行時間、患者と乗客・乗務員との距離に左右される。WHOでは、8時間以上のフライトで、患者と同じ列および前後2列の座席の乗客および同じセクションの乗務員について、医学的診察、tuberculin skin testing (TST ツベルクリン反応)もしくはinterferon-gamma release assays、と胸部レントゲン検査によって、結核感染の有無を判断するために接触する(連絡する)必要があるとしている。連絡は少なくとも3年間継続しなければならない。20071130.3861に、航空機の換気と乗客・乗務員の評価についてのコメントが付されている]

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