記事日付 | 20090321 |
タイトル | オーストラリアコウモリリサウイルス-オーストラリア:(ニューサウスエールズNSW州)、ヒト、疑い |
国名 | オーストラリア   |
感染症名 | オーストラリアコウモリリサウイルス |
概要 | Bat bite sparks health warning |
和文 | http://singleton.yourguide.com.au/news/local/news/general/bat-bite-sparks-health-warning/1465140.aspx Muswellbrookの女性が11日、Brooke Streetにある彼女の自宅の中庭でコウモリに攻撃されたため、コウモリリッサウイルス(狂犬病ウイルス群を含むウイルスの一属)感染の治療を受けている。28日間に5回の予防接種を受ける予定である。この女性によると、11日の夜12時ごろ、彼女が飼っているイヌ(チワワ)が吠える声が聴こえたので様子を見に行くと、チワワがコウモリに向かって吠え、飛びかかっていた。チワワにコウモリから離れるよう叫んでいると、別のコウモリが彼女の頭に止まった。彼女は中庭から戻ろうとし、叫びながら、彼女の髪に付いたコウモリを追い払おうとしていると、イヌと戦っていた最初のコウモリも彼女の背中に飛んでこようとした。彼女はコウモリ達を追い払うまでに5分くらいかかったように感じた。その後家の中に駆け込み、友人に電話し、治療のために医療機関を探した。コウモリの爪によって腕の皮膚が裂き開かれ、大きな引っ掻き傷を負った。また頭にはコウモリが咬んだ刺し後が残った。 [Mod.CP注- _Australian bat lyssavirus_の種は1996年、オーストラリアで発見された2種類のコウモリから発見された。その2種類のコウモリは、the Black Flying Fox (_Pteropus alecto_) と the Little red Flying Fox (_Pteropus scapulatus_)であり、1996年11月にQueensland 州で脳炎を発症した1名の女性は、コウモリにより受傷しこのウイルスに感染したことによると見られている。 _Lyssavirus_ は、6 genotypes [species]をもつ _Rhabdoviridae_に属する。この中には、the classic rabies virus, Lagos bat virus, Mokola virus, Duvenhage virus and the 2 European bat lyssavirusesが含まれるが、オーストラリアで報告されたことはなかった。新たに発見された7th lyssavirusは、非常にclassic rabies virusに近いが、別のウイルスである。実験動物では、(従来の)狂犬病ワクチンや免疫グロブリンは、この新しいlyssavirusに対して有効であった。Non-rabies lyssavirusesは通常、陸生動物間に感染が広がることはなく、ヒトでの感染はまれとされる。The Australian bat lyssavirus は現在、fruit bats (flying foxes) とヒトに感染することが知られている。食虫コウモリは、海を越えた他のlyssavirusの感染を拡大させることが知られており、現段階でその潜在リスクを過小評価することはできない。Rabies virusおよび他のlyssavirusesは、通常咬傷やひっかき傷を通じてヒトに伝播され、キズによって、唾液中のウイルスが直接組織や神経端末に到達する。このことは、ほとんどのヒトはコウモリとの普通の接触でLyssavirus に曝露されることはないことを意味する。Australian bat lyssavirusは、古典的狂犬病ウイルスに非常に近いことから、狂犬病のワクチンや免疫グロブリンで感染を防ぐことができる可能性がある。問題のコウモリがAustralian bat lyssavirusのキャリアであったのかどうかは、記事の内容では明らかになっていない。] 地図 Muswellbrook in New South Wales http://maps.google.co.uk/maps?hl=en&q=Muswellbrook&um=1&ie=UTF-8&split=0&gl=uk&ei=ffvDSbyuN4GcMuTDwKgF&sa=X&oi=geocode_result&resnum=1&ct=title |
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