記事日付 | 20090403 |
タイトル | 黄熱の流行 - ブラジル更新 |
国名 | ブラジル   |
感染症名 | 黄熱 |
概要 | 2009年初頭より、ブラジルで黄熱ウイルスの感染地域の拡大がある。最近2つの州(Rio Grande do Sul、Sao Paolo)が、新たな黄熱の人への感染の危険性の拡大が確認されている地域と指定された。 |
和文 | ○流行状況 2009年初頭より、ブラジルで黄熱ウイルスの感染地域の拡大がある。最近2つの州(Rio Grande do Sul、Sao Paolo)が、新たな黄熱の人への感染の危険性の拡大が確認されている地域と指定された。これは、国の南部でウイルスの活動性が高まっていることを表している。2009年3月12日、ブラジルの南端にあるリオ・グランデ・ド・スル(Rio Grande do Sul)州で、2008年12月から2009年3月半ばまでに、8名の黄熱患者の確認が報告された。そのうち5名が死亡した。これは1966年以降、初めてリオ・グランデ・ド・スル州で人の黄熱患者が報告されたことになる。これをうけて、ブラジル保健省はこの州の多くの自治体を黄熱リスク地域に指定した。黄熱の予防接種を推奨するリオ・グランデ・ド・スル州の自治体のリストはhttp://www.saude.rs.gov.br/dados/1237378854927Boletim_12_03_09%20final.pdf (ポルトガル語)を参照。 2009年2月から、ブラジル南部のサンパウロ(Sao Paolo)州では3名の死亡を含む9名の黄熱患者が報告された。これらの患者は、すでに危険地域と報告されている地域外であるItatinga, Sarutaia, Pirajuの各自治体で発生している。これらの症例はサンパウロ州での黄熱感染の拡大を表している。サンパウロ州の黄熱リスクの拡大地域の地図と新たな予防接種推奨自治体のリストはhttp://portal.saude.gov.br/portal/arquivos/pdf/Boletim_FA_SP_25_03.pdf (ポルトガル語)を参照。 ブラジルの黄熱リスク地域 2009年3月現在、ブラジルは、以下の州に渡航する者に対して黄熱ワクチン接種を推奨している。 以下の州全域: アクレ(Acre)州、アマパ(Amapa)州、アマゾナス(Amazonas)、首都ブラジリアを含む連邦直轄区(Distrito Federal)、ゴイアス(Goias)州、マラニョン(Maranhao)州、マットグロッソ(Mato Grosso)州、マットグロッソ・ド・スル(Mato Grosso do Sul)州、ミナスジェライス(Minas Gerais)州、パラー(Para)州、ロンドニア(Rondonia)州、ロライマ(Roraima)州、トカンティンス(Tocantins)州 以下の州の指定地域: バイーア(Bahia)州の北西部及び西部、パラナ(Parana)州の中央部及び西部、ピアウイ(Piaui)州の南西部、リオ・グランデ・ド・スル州 の北西部及び西中央部、サンタカタリーナ(Santa Catarina)州の極西部、サンパウロ(Sao Paulo)州北部及び南中央部 2008年後半に、ブラジル保健省は、バイーア州の南部及び沿岸部と、エスピリトサント(Espirito Santo)州は黄熱感染のリスク地域ではないと発表したことに注意されたい。 渡航者に対する推奨 ブラジルは現在、入国に際して黄熱ワクチン接種証明書を要求していない。しかし、ブラジルの黄熱感染のある地域に渡航する者には黄熱ワクチンの接種が強く推奨される。 黄熱は感染蚊によって感染するので、渡航者は蚊に刺されないように手段を講じるよう注意すること。 |
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