感染症速報詳細

記事日付 20090401
タイトル Dimethyl fumarate毒性-英国:家具 中国から
国名 英国    
感染症名 Dimethylfumarate毒性
概要 革ソファの防かび剤による健康被害
和文 http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/7961969.stm
小売業者らに対して、faulty leather sofas欠陥のある革ソファによって、やけどや発疹に苦しんでいる人々に賠償するよう求める判決が下されると見込まれている。Argos, Walmsleys and Land of Leatherはこれを受け入れる方向であることを確認した。...中国で製造された問題のソファは、防かび剤のdimethyl fumarateの袋sachetsにパック詰めされていた。一般にDMFと呼ばれるこの毒性物質は、細かく白い粉で、家具や靴などをカビから守るために一部の業者によって使用されてきた。たとえわずかな量でも有害となる可能性がある。..ある購入者は、2007年4月にArgosから革ソファセットを購入したが、約1年後から手足に発疹がでるようになり、数週間後には皮膚が剥がれ落ち始めた。非常に刺激性が強く、2ヶ月間休職することとなった。十数人の医師に相談したが、発疹の原因は分からなかった。...長文、以下原文参照願います
[Mod.JW注-The Material Safety Data Sheet (MSDS) for dimethyl fumarate statesより Dimethyl fumarateはエステルで、アルファ-ベータ-不飽和電子親和性化合物である[? alpha-beta-unsaturated electrophilic compound]。体内に取り込まれる形で医療用に使用され、他の用途も試みられている一方、多くの問題がある。Dimethyl fumarateは、非常に低濃度でも、アレルギー sensitizer(増感物質)となり、治療困難な湿疹を引き起こすことが知られている。わずか1 ppm でもallergic reactionsを起こすことがある。...中国の製造メーカーLinkwiseが生産した2-seater sofasに対して倉庫と運搬時に使用された、防かび用のdimethyl fumarate sachetsによって引き起こされた、この"poison chair" incidentによって、市民は過敏のリスクに注意することとなった。フィンランドでは、2006-2007年にこのソファが販売され、60人に重篤な発疹が見られている。原因を突き止めたフィンランドの医師の論文がBritish Journal of Dermatologyに掲載されている。このアレルギー物質について周知されているのに、何故使用されたのだろうか。診断までの時間がかかったとすれば、回収すべきだったと考える。
写真1 Photo of an implicated leather sofa with details http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/news/article1247410.ece
写真2 Image of the toxic rash http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2008/06/20/article-1028097-019823DE00000578-84_468x286.jpg

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