感染症速報詳細

記事日付 20090401
タイトル 狂犬病-インドネシア:(06) バリBA、イヌ、ヒト
国名 インドネシア    
感染症名 狂犬病
概要 Bali records 2 more rabies fatalities 新たに2人の犠牲者が出た
和文 http://www.balidiscovery.com/messages/message.asp?Id=5137
バリBaliにおいて、狂犬病により新たに2人の犠牲者が出た。3月23日にSanglah General Hospitaの隔離病棟で死亡した46才の男性1名と、同じ病院で26日の入院の17時間後に死亡した46才の女性である。1人目の患者は、バリ南部Jalan Uluwatu(the Ungasan peninsula)の住民で、入院時より咽頭感染、易努発作、恐風・恐水症を示し、臨床的に狂犬病と診断されていた。この患者は、野良犬の咬傷を受けた後、抗狂犬病ワクチンを1回だけ接種されていたが、その3ヶ月後に狂犬病により死亡した。医師らは、患者が3回の接種プロトコールを完了しなかったため命を落としたとしている。女性患者は、恐水症を発症し入院した。5ヶ月前に野良犬にも飼い犬にも咬まれていたが、注射嫌いのため、3回の接種を拒否した。...この患者らの死亡は、バリ島の狂犬病感染流行による死者の8および9人目となった。
[Mod.CP注-以下のコメントが寄せられている:注目すべきは、2例目の狂犬病患者が、2008年11月14日の、バリ島ではじめての狂犬病による死亡患者発生からわずか17日、11月23日の4人目の死者発生からは1週間も経っていない時期にイヌによる咬傷を受けている点である。男性の咬傷は12月と記載されているだけであるため、初発患者の死亡から最長で6週間あった可能性がある。2008年12月以前に各国際機関の専門家から、孤立したUngasan peninsulaにおける感染流行は、ワクチンの拡大接種を行い、半島と本当の間のイヌの出入りを断ち切ればただちに封じ込められるとの勧告を、バリ当局は受けていた。しかし、ようやくバリ島に動物の狂犬病ワクチンが届いたのは、2008年12月2日のことで、それまでバリ島に狂犬病ワクチンを持ち込むことは違法とされていた上、狂犬病指定地域以外のイヌに対してワクチン接種を行うことも、当局者が狂犬病を拡大させる可能性があると信じているため、現在も違法行為となっている。狂犬病地域からバリ島内の他の地域にイヌを移動させることを禁止する法律が導入されたのは、先週(2009年3月末)のことである。一方で、バリのペットブリーダーらの一部は the Ungasan peninsulaに存在し、現地の活動家らは、食肉のために捕獲されたイヌ[see photo URL below] の積み荷に付いて、バリ島のはるか遠方にまで移動している。依然として全島の組織化されたワクチン接種対策はなく、当局は資金不足を訴えている。全てのイヌへのワクチンにかかる費用は100万米ドルと見積もられ、2008年にバリ島を訪れた観光客は197万人であることから、各人が狂犬病の難から逃れるために0.5米ドルを支払うことに価値を見いだすのではないかと考える。]
写真 Photo of dog meat (Thit Cho) restaurant in Indonesia http://2.bp.blogspot.com/_RMlfgX0-r4E/SVia-o7RSkI/AAAAAAAAAbU/KaxpSZDEU6s/s400/thit+cho.JPG

原文リンク