感染症速報詳細

記事日付 20090406
タイトル 黄熱-南米:(23) 地域別
国名 南米    
感染症名 黄熱
概要 南米とカリブ海の国別発生状況(2008-9年)
和文 http://new.paho.org/hq/index.php?option=com_content&task=view&id=1191&Itemid=206q=en
1.現状
アルゼンチンとブラジル:2008年10月以降ブラジル南部でサルの死亡が確認されており、同年11月からはアルゼンチン北東部でも確認され始めた。発生地域としては、ブラジルのthe state of RioGrande do Sul州内の各市と、Rio Grande do Sul州と隣り合うアルゼンチンの the provinces of Misiones and Corrientesの各地である。ブラジルでは、2009年3月17日までに、リオグランデドスル州の103の市で299匹のサルの死亡が報告されている。このうち30匹が検査により黄熱感染と確定診断されており、19匹は疫学的関連性が確認されている。これまでリスク地域とされていた以外の地域からも報告があった。アルゼンチンでは、2月10日の最終報告以後新たなサルの死亡は報告されていない。2008年10月以降のサルの死亡数は25のままで、19匹がMisiones、6匹がCorrientesからの報告であり、黄熱感染と確認されたのは各12匹および1匹である。ヒトでの黄熱感染例については、ブラジルではRio Grande do SulとSao Paulo州から報告されている。Rio Grande do Sul州では2009年3月17日までに、14例の suspected cases of jungle yellow fever(JYF 森林型黄熱) が報告されており、うち8例(男性6人女性2人、14-41才、いずれもワクチン接種歴なし)は確定診断され、5例が死亡した。最新の患者の発症日は26 Jan 2009となっている。the state of Sao Pauloでは3月25日までに, 11例のsuspected cases of JYFの報告があり、 9例(男性6人女性2人、14-59才、ワクチン接種歴なし)が確定診断され、3例が死亡した。農村部や森林での感染と推定されている。最新の患者の発症日は20 Mar 2009である。アルゼンチンの報告例は2例のままで、1例はlaboratory confirmed もう1例もa compatible clinical profile and epidemiological linkが認められ、Fachinal(province of Misiones)周辺での感染と見られている。Rio Grande do Sulおよび Corrientesで最後に森林型黄熱の流行が報告されたのは、43年前の 1966年のことである。
トリニダードトバゴ:2009年1月30日の最新の報告以降、動物・ヒトのいずれの感染例も報告されていない。最新の動物でのYF感染流行が報告されたのは、南部MayaroおよびN南東部ariva地区である。
Venezuela:2009年のepidemiological weeks (EWs 疫学週) 1 through 6の期間にZamora市(the state of Aragua)からサルの死亡が報告された;また EWs 1 and 2には, Roscio and Ortizの両市(the state of Guarico)で報告されている。ヒトに関しては、発熱性の黄疸・出血患者からの86件の検体はいずれも黄熱感染に関して陰性の結果であった。国内で黄熱患者が報告されたのは2005年が最後である。
コロンビア:EW 2に新たに1人の患者の報告があり、2009年の新規報告患者数の合計は5人となった(2人死亡)。確定診断された患者の中で、4人がLa Macarena市で, 1人がPuerto Concordi市で感染した可能性がある(いずれもMeta県); このうち3人にはワクチン接種歴がなく、1人は接種歴が不明であった。最新患者の発症日は 17 Jan 2009である。患者が報告された地域は、侵淫地区とされており、国内発生数として予測の範囲内であった。
ペルー:EW3までに、2件のJYF疑いが報告された:the department of Loretoの1件とthe department of San Martinの1件である。後者は確定診断された。いずれも以前に発生報告のある地域からの報告である。
パラグアイ:epidemiological week 5、ブラジル国境のある東部のthe Limoy Biological Reserve(department of Alto Parana)でサルの死亡の情報があったが、確認されていない。
2.各国の対応、3.ワクチン接種に関する勧告、疫学サーベイランス、蚊族対策、リスクの共有、4.上記URLのWHO mapにある南米およびカリブ海諸国での黄熱発生状況..原文参照願います
PAHO's practical handbook http://www.paho.org/english/ad/fch/im/fieldguide_yellowfever.pdf

原文リンク