感染症速報詳細

記事日付 20090409
タイトル 食中毒-マレーシア:(02) ケダ、fried rice
国名 マレーシア    
感染症名 食中毒
概要 潜伏期間が短く、セレウス菌による可能性が高い
和文 おそらくセレウス菌_Bacillus cereus_ による食中毒と思われる。大量のコメを調理し、室温で大型の容器に貯蔵した場合に発生する。トキシンであるため、潜伏期間は短い。quick fryではトキシンは破壊されない。ブドウ球菌性食中毒の可能性は低い。
[ModTG注-_Bacillus cereus_ が産生するのは、1種類のemetic [vomit-inducing] toxin (ETE)と、3 種類のenterotoxinsである: HBL, Nhe,and EntK。enterotoxinsのうちの2種類が食中毒に関係する。いずれも 共同で動く3 different protein subunitsからなる。 enterotoxins (HBL) の1つは、 hemolysin [destroys red blood cells 赤血球破壊物質]である。3 種類のenterotoxinsはすべて、cytotoxic [poisonous to cells 細胞傷害性] で、細胞膜作用トキシンcell membrane active toxinsであるため、細胞壁に穴holes or channelsを生じる。The non-hemolytic enterotoxin (Nhe)は、セレウス菌食中毒による下痢の原因となるenterotoxinsの1つである。セレウス菌が食中毒の原因であると認識されたのは1955年のことで、CDCは毎年数件の感染流行を報告している。1972年から1986年にかけて、セレウス菌が関係する食中毒は52件報告されているが、これは実際の発生件数全体のわずか2%にすぎないと考えられている。届出義務はなく、診断されないままであることが多いためである。セレウス菌による食中毒には2つのタイプがあり、1つは嘔気、嘔吐、腹痛を特徴とし、潜伏期間は1-6時間である。症状や潜伏期間がブドウ球菌性食中毒に似ている。the "short-incubation" or emetic [vomiting] form of the diseaseと呼ばれるものである。以上の出典 http://www.textbookofbacteriology.net/B.cereus.html ]

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