感染症速報詳細

記事日付 20090411
タイトル 腺疫-オーストラリア:ニューサウスウェールズNSW、 クイーンズランドQLDから 曝露、ウマ
国名 オーストラリア    
感染症名 腺疫
概要 Equine disease potentially exposed at showgrounds
和文 http://www.abc.net.au/news/stories/2009/04/10/2540564.htm
届出義務のあるウマの病気である腺疫stranglesが、オーストラリア最大のウマの施設である、タムワースTamworthのthe Australian Equine Livestock and Events Centre [AELEC] 発生した可能性がある。腺疫は非常に感染性が強く、のどの膿瘍、高熱と咳の原因となる。クイーンズランドQueenslandから来たこのウマは、シドニーSydneyでのショーに向かう途中、the old Tamworth Showgroundsに立ち寄り、the Miniature Horse National Showに参加したことで、他の動物と接触した。...
[Mod.AS注-...Stranglesは、ウマ科動物の感染症で、上気道リンパ組織にできる膿瘍を特徴とする。原因菌は _Streptococcus equi equi_で、高度に宿主に適応しいて、臨床症状が見られるのは唯一ウマ、ロバ、ラバだけである。グラム染色陽性で、莢膜のある、β溶血Lancefield group C coccusであり、絶対寄生性の一次病原体(an obligate parasite and a primary pathogen)である。感染の潜伏期間は3-14 daysで、初発症状はfever (103-106F [39.4-41.1C])。24-48 hours of the initial fever spikeのあと、mucoid to mucopurulentの鼻腔排泄物、意欲低下、顎下リンパ節腫脹などの典型的な症状が認められる。抗生物質による治療に対しては意見が分かれている。多くの報告者らは、膿瘍形成後の抗生物質による治療は、一時的に臨床症状を改善するものの、膿瘍のmaturation(熟成)を遅らせることで病気が著しく長引く点で意見が一致しており、呼吸困難、嚥下困難、遷延する高熱、重症の食欲不振などが抗生物質療法の適応とされている。発熱が始まってから24時間以内にペニシリンが投与されれば、膿瘍の形成を阻止できる。...オーストラリア国内で使用が許可されている複数のワクチンが出回っている。出典 http://www.merckvetmanual.com ]
地図 New South Wales showing Tamworth, well to the north of Sydney http://www.boardofstudies.nsw.edu.au/bos_stats/map_nsw.jpg

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