感染症速報詳細

記事日付 20090413
タイトル 鳥インフルエンザ-エジプト:ヒト(72) 毒性
国名 エジプト    
感染症名 鳥インフルエンザ
概要 弱毒化したウイルスによる無症候性キャリア発生への懸念
和文 http://www.independent.co.uk/news/science/new-bird-flu-cases-suggest-the-danger-of-pandemic-is-rising-1667526.html
エジプトでの感染発生に関して専門家らの間では、鳥インフルエンザウイルスがヒトの間で感染拡大する可能性が懸念されている。最新の流行の中心であるエジプトで発生したこのparadoxは、ウイルスが変異してヒトからヒトに感染しやすくなり、黒死病以来となる最悪の疫病が英国を襲う恐れがある。2009年、政府当局はH5N1ウイルスを国家が直面する最大の脅威と捉え、75万人の英国民が死亡する可能性があるとしている。WHOは、アジアを除いて最も深刻な感染状況のエジプトにおける疾患の発生パターンの変化の調査に対する協力を行っている。2009年に感染者数が増加し、先週には新たに3人の感染が報告されているが、ほとんどが3歳以下の幼児である。12ヶ月前の流行では、主に成人と年長児が感染していた。さらに、感染がより軽症化している;鳥インフルエンザの感染では通常約半数の患者が死亡しているが、これまで発生した11人のエジプト人患者はいずれも生存中である。専門家らによると、このような変化により、ウイルスはさらに感染が広がる可能性がある。皮肉なことだが、強毒性であることが重要な安全装置となっていた。ウイルスが感染し患者がすぐに死んでしまえば、他者に感染する機会は多くない。しかし、現在の形はより感染しやすく変異し、伝播しやすくなっている。WHOは、2009年の小児での感染増加に見合う、同症状のより年長の患者が見られないことから、成人が感染しても発症せず、無症候性キャリアとなっているのではないかとの疑問を抱き、懸念している。今夏開始される予定のWHOによる調査では、病気の家禽と接触した可能性があるが発病した覚えのないヒトの血液を採取し、このような事態の発生について検討する。...以下、原文参照願います
[Mod.CP注-(弱毒化の可能性は認めながら)一方、全ての患者には病気や死亡した家禽との接触歴があり、これらの感染源から感染したのであって、ヒトのキャリアから感染した可能性は低い。さらに、家族間でのそれ以上の感染伝播した証拠は見つかっていない。数人の小児は今も危険な状態であり、全員が助かるとは限らない。エジプトの状況を説明できるもう1つの関連因子として、抗ウイルス薬タミフルによる治療が直ちに行われていることがある。...]



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