記事日付 | 20090527 |
タイトル | 原因不明の大量死-ラオス:ウシ 情報提供依頼RFI |
国名 | ラオス   |
感染症名 | 原因不明の大量死 |
概要 | |
和文 | http://www.vientianetimes.org.la/FreeContent/Free_Vets.htm 中が区当局者らは、全国的に出血性疾患の感染流行が発生していることから、この疾患により死亡した家畜を、移動・売買・摂取することは避けるよう、国民に注意を呼びかけている。この疾患は、他の家畜動物に容易に感染し、この疾患で死亡した動物を食べたヒトに下痢が起きる可能性がある。死亡した家畜は、少なくとも1-1.5mの深さに死体を埋めて、イヌやブタが掘り返さないようにしなければならない。土をかぶせ、石灰を撒くことが必要だと説明された。...ビエンチャンVientianeのXaythany districtでは、black leg diseaseの発生も報告されている。この疾患でも出血が認められるが、国内での広がりは少ない。この疾患の症例により、家畜は足が腫れ歩行が困難となる。適時の治療により死亡することはない。過去には発生したこともあるが、現在ラオスで炭疽が発生している可能性は低いと、この当局者は説明している。感染したヒトで最も目立つ症状は、"boils on their face or body,"であり、感染した肉を食べても発病すると述べた。 [Mod.AS注-上記のウシの疾患は、細菌の_Pasteurella multocidaを原因とし、この地域には比較的よく見られるhemorrhagic septicemia (HS 出血性敗血症)が疑われる;Asian serotype (Carter and Heddleston system) は B:2である。アジアの他の多くの国では、 HS outbreaks は典型的にはモンスーンのシーズン (high humidity and high temperatures)に発生することが多い。しかし、HSは人獣共通感染症ではない;報告にある、死亡した動物の肉を食べた住民の、顔や身体に腫れものができたことから、他の疾患、特に炭疽も考えられるし、除外診断しなければならない] [Mod.MHJ注-報告にある、"outbreaks spread across the country" と、家畜の "suffer from swollen legs and find it difficult to walk"の部分の理解に苦しむ。恐らく、この記者がラオスで長い歴史のある散発性に発生しているが、OIEには報告していない、炭疽の情報と混同しているのではないか。炭疽の報告状況など...] [Mod.TD注-(報告にある症状に関して)炭疽でも、昆虫の刺咬に似たraised itchy bump に始まり、その後1-2日で水疱となり、さらに炭疽に特徴的な黒色の壊死性部分を伴う、1-3mmの無痛性の潰瘍を形成する場合があることを指摘しておく必要がある。腸炭疽は、消化管の急性炎症を特徴とし、臨床症状として、嘔気、食欲低下、嘔吐、発熱が見られた後、腹痛、吐血、重症下痢などを発症する。呼吸器炭疽の初発症状はかぜに似ているが、次第に重症の呼吸困難からショックに至る] 詳細な情報(炭疽)http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/anthrax.html 写真 cutaneous anthrax http://www.bt.cdc.gov/agent/anthrax/anthrax-images/cutaneous.asp 地図 Laos with provinces <http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/laos.pdf |
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