感染症速報詳細

記事日付 20090506
タイトル インフルエンザA(H1N1)-カナダ:動物衛生(07)、ブタ、OIE
国名 カナダ    
感染症名 インフルエンザA
概要 A/H1N1 influenza, Canada
和文 http://www.oie.int/wahis/public.php?page=weekly_report_index&admin=0
[*上記のOIEのウェブサイトにて、表形式となった報告を参照願います]
報告理由:emerging disease
感染開始時期 2009年4月21日
原因ウイルス novel A/H1N1 2009 influenza virus Serotype: other
Zoonotic impact: possible transmission of the novel A/H1N1 influenza virus from humans to pigs(ヒトからブタへの新型ウイルス感染の可能性)
有病率 25% 致死率 0%
新たな感染流行
発生地 Alberta (Clearwater county)
感染種 farrow(分娩後?)/finishing operation: 220 sows(メス) and their piglets(2 barns豚舎) と 1800人の飼育者(4 barns)。飼育者らの中に、呼吸器の臨床症状が見られていた。弱ったブタで通常よりわずかに死亡数が増加したが、A/H1N1 influenza virus infectionの影響は不明である。2020頭中450頭。
[Mod.AS注-the proverbial zoonotic bridge (例えにある人獣共通感染症の架け橋)は2車線のハイウェーであることを如実に表した、間違いなく非常に興味深い報告である。ヒトと動物は、個々に示されたような、多様で予想もしないシナリオの中で、病気と向き合い移し合っている。今回の事例では、特に、ウイルスが拡散し、世界中のどこであっても、養豚場から体調の悪いヒトを遠ざけることが重要であることが十分に認識されていない流行の早期にも、患者とブタが接触してしまうような状況でのサーベイランスが必要であることを再認識させた。メキシコMexico、テキサスTexas、カリフォルニアCaliforniaなどの、ヒトでの感染者が出始めていた場所の近くでは、全ての呼吸器疾患を注意深く評価し、新型(new, novel)インフルエンザA(H1N1)を鑑別診断に加える必要がある。ブタの集団でのサーベイランスを広範囲に実施する努力は、今回の感染流行において、現時点の絶対的な優先事項である。すでに呼吸器症状から回復しており、ブタの処分を行わない決定は十分正しいと思われるが、状況の解明が待たれる。]

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