記事日付 | 20090522 |
タイトル | 旋毛虫症-フランス:warthog(イボイノシシ) ham セネガルからの輸入 |
国名 | フランス   |
感染症名 | 旋毛虫症 |
概要 | Trichinellosis, smoked warthog ham from Senegal |
和文 | 少なくとも3例については確定診断されている旋毛虫症の小流行が、2009年3月にフランスで発生した。それぞれ異なる地域に住む3人の患者は、warthogの燻製ハムを食べて感染した。検査ができるハムは残っていない。いずれの患者も、2009年2月中旬に、同じSt Louis du Senegal(地名? ホテル名?)ホテルに宿泊している。2009年3月中旬には、通常の臨床的・生物学的症状(発熱、顔面と四肢の腫脹、筋肉痛、好酸球血症)が認められている。全患者とも血清学的検査 (ELISA and western blot) は陽性で、1人は抗体陽性が確認されている。心または神経合併症は発生していない。1人だけ入院し、いずれの患者もalbendazoleにより治療された。これまでのところ、warthog の関係する他の感染流行は報告されていない。このフランス人患者らが感染したセネガルのホテルは、欧州各国からの宿泊客を受け入れている。1960年代に9人の患者が発生して以来、セネガルの旋毛虫症発生が報告されており、1970年の調査によると、450頭のwarthogの4%に旋毛虫が蔓延していることが報告されている。隣国のギニアでは、 _Trichinella britovi_が検出されているが、検査された10頭のwarthogs.からは_Trichinella_は検出されなかったとの報告がある。 [Mod.EP注-ヒトおよび動物の_Trichinella_ infectionsが、1960年代にセネガルから報告された(Gretillat & Chevalier. Receptivity of the warthog (_Phacochoerus aethiopicus_) to the West African strain of _Trichinella spiralis_ [in French]. C R Acad Sci Hebd Seances Acad Sci D. 1969 Dec 15; 269(24): 2381-3). 2005 年から始まった調査では、ギニアの_T. britovi_ from guineaが確認されている (Pozio E et al. _Trichinella britovi_ etiological agent of sylvatic trichinellosis in the Republic of Guinea (West Africa) and a re-evaluation of geographical distribution for encapsulated species in Africa. Int J Parasitol. 2005; 35: 955-60, abstract :http://www.ars.usda.gov/research/publications/publications.htm?seq_no_115=177339 )。おそらくThe smoked warthog hamは、trichinellosisの検査なしにフランスに輸入されている] |
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