記事日付 | 20090415 |
タイトル | 鳥インフルエンザ-北米:家禽か渡り鳥か(02) 環境中での感染伝播 |
国名 | 北米   |
感染症名 | 鳥インフルエンザ |
概要 | The Role of Environmental Transmission in Recurrent Avian Influenza Epidemics |
和文 | http://www.ploscompbiol.org/article/info:doi/10.1371/journal.pcbi.1000346 要約:北米の野生の水禽では、鳥インフルエンザウイルスAvian influenza virus (AIV) の感染が続いている。およそ2-4年に一度、大規模な流行が発生する。このウイルスの周期性パターンと残存性を説明する試みとして、直接接触による伝播のモデルでは説明できない。これまで見過ごされてきた感染伝播様式である環境伝播の寄与について検討した。鳥類は大量のウイルスvirions を環境中に排出し、ウイルスは長期間生存することが知られている。そこで、直接の糞口感染以外に、環境中に長期間残存するウイルスを摂取することによる感染の可能性を検討した。シーズン中の感染伝播動態、季節間の移動と繁殖、環境による変化の組み合わせという、新たな宿主-病原体モデルをデザインした。モデル解析により、大きく3つの結果が得られた。第1に、環境伝播により、直接の伝播だけでは流行が存続し得ない小集団(すなわちthe critical community size以下の集団)でも感染が維持されること。第2に、環境伝播は鳥インフルエンザ感染流行の2-4年ごとの周期性にparsimonious explanation を与える(何とか説明できる)、第3に、非常に低いレベルの環境伝播(年間数例)でも、それがなければ消滅するような小集団での鳥インフルエンザ維持に十分であることである。 |
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