記事日付 | 20090516 |
タイトル | インフルエンザ A (H1N1) - 世界各国:(29) |
国名 | 世界各国   |
感染症名 | インフルエンザA |
概要 | [1] Swine H1N1 clarification |
和文 | 20090514.1798について(取り上げられた論文) 研究で使用されたH1N1ウイルスは、古典的豚インフルエンザH1N1ウイルスから得られたヘマグルチニン遺伝子を有する、2005年のタイのウイルス株である。したがって、このウイルスの遺伝学的特徴として、現在新興したヒトインフルエンザ(A)H1N1ウイルスとある程度の相同性が認められるものの、同じものではない。この研究では、ブタにおいてこのタイプのウイルスを用いた、他の多くの研究報告に一致する、症状や病理について確認が行われたものである。 [2] WHO declines to assign severity scale 情報源:: Medscape Infectious Diseases [edited]、2009年5月。 http://www.medscape.com/viewarticle/702773?src=rss> [membership required] The World Health Organization (WHO 世界保健機関) は、今回のインフルエンザA(H1N1)感染流行のthe severity(重大性、重症度)は、疾患の特性や各国の対応が変化する中で、1つの物差しで表すことはできないと発表した。The WHO Global Influenza Programmeの医師は、13日のジュネーブにおける記者会見でこのように述べた。the WHO pandemic alert level phases(フェーズ)は、主にウイルス感染伝播と地理的広がりに基づいて決められているため、疾患の重大性そのものについては他の方法で評価されると述べた。現在、地域内感染流行が1つのWHO地域だけで発生していることを意味する、6段階中の5に設定されている。感染流行の severity は3つの要素に基づくもので:ウイルスの特性、地域住民の感受性と、重症症例の影響を抑止できる介入である。重症度の評価は、次の3つの要因に基づいて決定される:"the [characteristics of the] virus(ウイルスの特性), the vulnerability of the population(人口の感受性), そしてthe intervention we can put in place to reduce the impact of severe disease(重症度軽減のためになし得る介入)" である。重症度の評価は各国の対応を援助するためには重要であるが、世界的レベルで考えると、a severity index はそれほど役立たない。それは、実施される場所によって重症度"severity"が変わるためである。 同氏が指摘するのは、豊かな国が資材を、感染流行へのより有効な手段の実施につぎ込む一方、西アフリカのような途上国では、感染流行の対処に慣れており、医療システムが機能しているため、有利に働く可能性があるという。これをその国の"resilience(復元力)" と呼ぶと、述べた。また、oseltamivir や zanamivirが、新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスに効果があり、抗ウイルス薬に耐性を示している季節性インフルエンザと対照的である点を強調した。著明な豪のインフルエンザの専門家の、今回のウイルス発生は人為的エラーによるものである、との主張を扱ったニュースも出回っている。...昨日には、CDCが妊娠女性の新型インフルエンザA(H1N1)に関するMMWR速報を発行している。... [3] Reproductive rate estimate A preliminary estimation of the reproduction ratio for new influenza A(H1N1) from the outbreak in in Mexico, March-April 2009 情報源: Eurosurveillance, Vol. 14, Issue 19 、22009年5月14日。 http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19205 12日現在、30カ国から5251人の新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染患者が、WHOに公式に報告されている。..ヒトからヒトへの感染が引き続いて起きることがインフルエンザパンデミック発生には必要で、the reproduction ratio (一次感染者から二次感染する患者数の平均値) の評価が、感染拡大を予測する上で重要となる。今回2つの方法で、メキシコでの流行曲線から、3 plausible generation intervals (the time between primary and secondary case infection)を用いて、the reproduction ratioを計算した。予想通り、現在の感染流行に関して評価が定まっていない(評価が行われている)the generation intervalに関する仮説に対し、the reproduction ratio estimates はかなり鋭敏な指標となった。The generation intervalに依存するが、メキシコのthe reproduction ratioは2.2-3.1未満と見ている。 メキシコ以外の国に感染流行が拡大する中で、the reproduction ratioの監視と最新状況の把握を、感染流行状況の評価と、公衆衛生上の介入計画の上での、最優先事項としなければならない。 以下、Introduction、Methods、Results、Discussion、Referencesにつきましては、原文参照願います |
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