感染症速報詳細

記事日付 20090523
タイトル 狂犬病-メキシコ:(ハリスコJA)
国名 メキシコ    
感染症名 狂犬病
概要 63才の男性1名が、州内では2009年の2例目となる、野生動物による狂犬病の犠牲者となった
和文 http://impreso.milenio.com/node/8578917
Hostotipaquillo市の小さなコミュニティに住む63才の男性1名が、州内では2009年の2例目となる、野生動物による狂犬病の犠牲者となった。家族の話では、男性はコウモリの咬傷に遭ったと見られる。当局によると、この男性は何かに肘を咬まれたが、ひどいキズではなかった(not important)と家族に話していたと言う。入院の3日前の10日、全身倦怠感、手のしびれ、歩行困難などが見られ、内科の医師は神経疾患を疑ってGuadalajaraのthe Juan I Menchaca Civil Hospitalを紹介した。さらに患者は、17日に Magdalena Regional Hospitalを受診し、40℃の発熱と意識障害、運動失調、項部硬直から、感染性神経疾患と考えられたと説明した。CTなどの検査が行われたが、17日中に死亡した。結核、インフルエンザA(H1N1)などが否定され、脳組織の検体が州の公衆衛生研究所に送付され、狂犬病ウイルスに感染していたことが確認された。男性の居住地である La Venta de Mochitilticは、疫学的隔離が行われ、Hostotipaquillo 市内の他の8個所でも、患者の同定が行われている。この症例は、2009年にハリスコJalisco州内で起きた2例目の、野生動物からの狂犬病による死者で、1月2日には、コウモリの咬傷を受けて、San Sebastian del Oesteの4才の女児1名が死亡している。1995年以降、ハリスコでは、イヌやネコから狂犬病に感染した患者は報告されていない。野生のコウモリによる感染であったことから、当局は、農業・畜産・地方開発・漁業・食料省に対して、地域内の洞窟に生息するコウモリの狂犬病ウイルス感染状況を調査し、対策をとるよう要求した。
2症例が、どの種類のコウモリによるものか報告されていないが、メキシコ国内のneotropics(?)の農村部の住民にとって、家畜やときにヒトに対しての、狂犬病の主な伝播者である吸血コウモリvampire bats (_Desmodus rotundus_)の咬傷の、特徴やその存在はよく知られているはずである。これらの症例では、Vampire bat bitesが見過ごされていたのかも知れない。しかし、メキシコ国内では、複数種の食虫コウモリの狂犬病発生が報告されている(evidenceがある)。
Mexico and Jalisco state showing the location of Hostotipaquillo (21d 4' 0" N 104d 4' 0" W) northwest of the city of Guadalajara http://www.maplandia.com/mexico/jalisco/hostotipaquillo/hostotipaquillo/

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