感染症速報詳細

記事日付 20090519
タイトル レプトスピラ症-マレーシア:(ペナン PN)、死亡、強制収容所、疑い
国名 マレーシア    
感染症名 レプトスピラ症
概要 [1] 強制収容所内で発生した26例のレプトスピラ症疑い患者のうち1人が死亡した。
和文 http://health.asiaone.com/Health/News/Story/A1Story20090516-141831.html
the Juru detention centre [in Bukit Mertajam, Penang ペナン] のミャンマーからの不法移民が、12日病院でレプトスピラ症で死亡した。15日現在、26例の患者が報告されている。このうち24例はBukit Mertajam Hospital、2例はSeberang Jaya Hospital [also in Penang]で治療を受けているが、いずれも同センターの停留者である。このミャンマー国籍の21才は、7日の入院後、レプトスピラ症が疑われ、集中治療室で治療を受けていたが、死亡した。下肢の浮腫、発熱、乏尿、便秘、意識低下lethargyの症状が認められた。これと同じ症状の患者が3人いると12日に報告があり、当局により調査が行われた結果、さらに患者が確認され、病院に搬送された。収容所の水質検査が行われ、医療チームによる収容者の健康監視も行われている。収容所の消毒作業も行われた。この疾患はネズミの尿を介して感染し、初期調査で、収容所から採取された飲料水で、ネズミの尿で確認されたのと同じ菌が見つかったとの情報がある。...レプトスピラ症は、ワイル病Weil's disease or syndrome, canicola(カニコラ)fever, or Fort Bragg feverとも呼ばれ、ヒトや多くの動物に感染する、まれであるが重症化する細菌感染症である。キズのある皮膚、目、粘膜から、動物の尿に汚染された水が入り、ヒトに感染することが多い。
[2] 37人が入院していたが、13人が退院となった
情報源: Malaysian National News Agency (Bernama)、2009年5月17日。http://www.bernama.com.my/bernama/state_news/news.php?id=411699&cat=nt
the Juru detention centerの13人の不法移民らが、レプトスピラ症が疑われペナンPenangの病院に入院となっていたが、退院した。17日の当局者によるこの発表で、同センターから、治療のため入院している37人のうちの13人であると説明された。23人は今も入院中で、1人は集中治療室で重体となっている。別の病院の集中治療室の1人の状態は安定している。....原文参照願います
[Mod.ML注-このスピロヘータ性人獣共通疾患は、慢性感染の動物の感染性の尿に汚染された水に曝露し、多くの病原性the spirochete _Leptospira_のうちの1種類に、ヒトに経皮あるいは粘膜感染することが多い。多くの場合はratsだが、イヌなどのペットも関係することがある。都会では、ゴミや残飯の処理が不適切だと、ネズミのすみかを与えてしまう。レプトスピラ症の症状は、他の感染症の症状と重なるため、検査による確定診断が必要である]

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