感染症速報詳細

記事日付 20090519
タイトル アナプラズマ症-カナダ:マニトバMB、ウシ (02)
国名 カナダ    
感染症名 アナプラズマ症
概要 米国から輸入されたウシによると考えられる、1970年以来のカナダでのアナプラズマ症発生
和文 東部マニトバManitoba州で、8つのウシの群れが隔離措置を受けている。カナダのanaplasmosis(アナプラズマ症)freeの地位が、一時的に脅かされる可能性があると、14日明らかにされた。農村部のLac du Bonnet およびAlexander市の、the Winnipeg Riverの西方に位置する地域で飼育されていた。政府当局による、定期的なウシの血清学的調査により、合計305頭のウシの感染例、もしくは"reactors(抗体陽性症例)" が、8つの群れの中から見つかった。アナプラズマ症は、カナダ国内では家畜の届出疾患となっており、赤血球の寄生虫である。家畜や野生の反芻動物に感染するが、発病するのはウシだけである。この病気は、昆虫による刺咬や皮下注射、角切りの道具などを介して、感染赤血球によって伝播される。血液媒介性であり、昆虫を避けることは不可能であることから、皮下注射や角切りの道具を、使用するたびにこまめに取り替えたり消毒することが、最良の感染予防策である。感染源は明らかになっていないが、米国から輸入された家畜が感染していた可能性があると述べられている。米国のlower continental(南部のこと?)で地方病感染となっているアナプラズマ症は、米国内では規制対象となっていない。カナダはanaplasmosis-freeとされているが、1970年以来となる今回のマニトバ州の症例により、その状況は変化するかも知れないと当局は述べた。カナダでは2004年まで、昆虫の発生時期に米国から輸入される生きた家畜に対して、アナプラズマ症検査を要求していたが、2004年の新規則によって、"low-risk" とされている米国の39州からウシに対して、カナダへの輸入に検査不要となっていた。
[ModTG注-Anaplasmosis, 以前のgall sickness,は、絶対寄生性細胞内赤血球のthe order Rickettsiales(リケッチア目), family Anaplasmataceae(アナプラズマタス?科), genus _Anaplasma_ (アナプラズマ属)細菌による反芻動物の病気とされてきた。ウシ、ヒツジ、ヤギ、バッファロー、その他の野生反芻動物が、the erythrocytic _Anaplasma_に感染する。熱帯および亜熱帯地方(およそ北緯40°から南緯32°の範囲)の世界中でアナプラズマ症は発生していて、中南米、米国、南欧、アフリカ、アジア、オーストラリアが入る。ウシの症状を起こすのは、大抵_A marginale_である。ウシは、_A centrale_,にも感染するが、軽症であることが多い。 _A ovis_ は、ヒツジ、シカ、ヤギにおいて、軽症から重症までの疾患が発生する。Anaplasmosisは感染性(伝染性)はないnot contagious 。多くの種類のベクター・ダニ(_Boophilus_, _Dermacentor_, _Rhipicephalus_, _Ixodes_, _Hyalomma_,
and _Ornithodoros_) により、_Anaplasma_ sppが伝播される。...亜急性感染例の動物では、発症から数時間以内に死亡する。急性感染例では、急速に状態が悪化する(死亡する)。その他の症状の説明など...原文参照願います
出典 http://www.merckvetmanual.com/mvm/index.jsp?cfile=htm/bc/10401.htm&word=anaplasmosis

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