感染症速報詳細

記事日付 20090529
タイトル インフルエンザA(H1N1)-世界各国(50):ブタの免疫
国名 世界各国    
感染症名 インフルエンザA
概要 [1] 既感染やワクチンによるブタの抗体は、新型ウイルスを防御しない
和文 http://www.ars.usda.gov/2009H1N1/
2009年4月のH1N1ウイルスの新興後ただちに、アイオワIowa州Amesにあるthe National Animal Disease Centerの、ARSの研究者らは、CDCから提供されたウイルス検体を用いた研究を開始した。まず、現在の米国のH1N1豚インフルエンザワクチンの、ヒトで感染循環するthe 2009 H1N1 influenza virus に対する防御作用の評価を行った。また、米国で感染循環する、地方病感染のH1N1豚インフルエンザウイルスにすでに感染したブタが獲得した抗体価(titer)が、the 2009 H1N1 influenza virusを防御できるか、についても評価が行われた。古典的な豚インフルエンザウイルス感染は、北米のブタにおいて地方病感染の状態にある。豚インフルエンザウイルスに散発性にヒトが感染する例は、米国やその他の地域からも報告されている。世界中で、過去35年間に50例以上のヒトの豚インフルエンザ感染例が報告されており、そのほとんどがclassical swine influenza virusによるものであり、生きたブタと接触する職種で最もリスクが高くなっている。専門家らはブタについて、鳥・豚・人のインフルエンザウイルスが再集合するための"mixing vessel(混合容器)"として働き、現在感染流行中のウイルス同様、ヒトでのパンデミックの原因となる新型インフルエンザウイルス発生に重要な役割を果たすと考えている。1930年代から1990年代にかけて、ブタで最も感染循環の多い豚インフルエンザウイルス -- classical swine influenza A, H1N1 -- には、ほとんど変化が見られなかった。しかし、1990年代後半までに、多種類の豚インフルエンザウイルス株や、3重再集合豚インフルエンザウイルス--鳥インフルエンザ・豚インフルエンザ・人インフルエンザの各ウイルスの遺伝子を含むウイルス--などが新興し、北米のブタの間で優位となっていった。The 2009 H1N1 influenza virus も3重再集合ウイルスの1つであるが、米国内のブタで現在感染循環するH1N1ウイルスとは異なるlineage 系統にある。...以下、背景、現在米国内のブタで確認されているのはH1N1, H1N2, and H3N2 だけであること...最近の ARS research results: 2009 H1N1 influenza virus:既感染もしくは既存の豚インフルエンザワクチン接種後のブタの血清によるの交差反応は限定的で、現在ヒトで感染循環するthe new S/O(swine origin) H1N1 influenza virus を防御する可能性が低いことが示唆された...今後の計画など
[2] Recent results from studies with the new swine origin H1N1 influenza A virus
情報源: USDA, ARS (Agricultural Research Service)、2009年5月26日。
http://www.ars.usda.gov/2009H1N1/SwineRecentResults.pdf
[1]で紹介された研究結果の内容(同内容)、原文参照願います

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