記事日付 | 20090530 |
タイトル | 鳥インフルエンザ-モンゴル、中国:野鳥 (40) |
国名 | モンゴル   |
感染症名 | 鳥インフルエンザ |
概要 | 20090527.1971 and 20090528.1985に関して |
和文 | The moderatorとM Gilbertの両氏が、春に青海(中国)の野鳥でH5N1流行が発生した後、続いてモンゴル中央部でも感染流行が起きるというパターンが繰り返されているとの指摘は正しい (years 2005, 2006, and potentially 2009)。2005年と2006年に大量死したのはBar-headed geese _Anser indicus_ であった。2007年と2008年にわれわれが行った、青海湖で確認されたbar-headed geese and ruddy shelduck _Tadorna ferruginea_についてのtelemetry studies(遠隔調査)では、春の渡りにおける、青海湖Qinghai Lake (stopover site 立ち寄り場所)と繁殖地であるモンゴル中央部 (Arkhangai province)との関連性が示された。この種の報告が行われるのは初めてである(ref 1)。渡りのタイミング(4月に青海湿地を利用した後、5月中旬にモンゴルの繁殖地に移動することなど)は、この2つの地域間で、野鳥による感染伝播が発生する可能性があることを支持する。A/whooper swan/Mongolia/244/2005 (H5N1) を感染させたbar-headed geeseのH5N1 challenge studiesでは、感染した5羽の個体のうちの2羽が、6回ないし7回目の感染で死亡するという、mixed results(混乱する結果)が示された(?)。しかし、過去数年間に渡る、地球上の広い地域でサーベイランスの努力が続けられているにも関わらず、健康な野鳥でHPAIが検出されることは極めてまれであり、野鳥が効率よく鳥インフルエンザを感染伝播するとの仮説に矛盾している。宿主である野鳥でのHPAIウイルスのdynamics(動き)を理解する努力を続けることが、特に2009年のH1N1ウイルスの新興もあり、H5N1その他の関連ウイルスの感染伝播の潜在性を理解する上で、重要である。 参考文献 Ref 1: Prosser DJ, Takekawa JY, Newman SH, Yan B, Douglas DC, Hou Y, et al (2009): Satellite-marked waterfowl reveal migratory route between H5N1 outbreak areas in China and Mongolia. IBIS Early View (articles online ahead of print) electronic publication on 18 May 2009, abstract available http://www3.interscience.wiley.com/journal/122389147/abstract |
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