感染症速報詳細

記事日付 20090603
タイトル 鳥インフルエンザ-インド:(西ベンガルWB州)(41)
国名 インド    
感染症名 鳥インフルエンザ
概要 西ベンガル州で、ふたたび鳥インフルエンザ発生
和文 http://www.business-standard.com/india/news/bird-flu-hits-bengal-again/359711/
西ベンガルWest Bengal州から、高病原性鳥インフルエンザ流行発生の新たな報告があった。5月20日、アッサムAssam 州やBangladeshとの国境からそう遠くない、同州の農村部 Uttar Dinajpurで、約20羽の家禽の死亡が報告された。同25日に、最も毒性の強いH5N1鳥インフルエンザにより家禽が死亡したことが確認された。the High Security Animal Disease Laboratory(Bhopalボパール)と、プネPuneにある the National Institute of Virologyでの検査で陽性となった。これ以前、5月28日に畜産当局はOIEに対して、鳥インフルエンザ感染流行を報告している。ワクチンや感染した鳥類への治療は行われていない。感染発生個所の適切な消毒は行われることになっている。この最新の鳥インフルエンザ発生は、およそ6ヶ月前に、Hajo, Rajabazar, and Kamrup areas(of Assam)で発生した流行以来のことである。このとき、およそ325羽の鳥類がH5N1感染により死亡した。さらに、周囲3kmの52000羽以上のトリの処分が行われた。インドで初めての鳥インフルエンザ感染流行は、2006年2月に、Navapur and Uchchal(the Maharashtra and Madhya Pradesh border近郊)で発生した。これ以降、国内各地で複数の感染流行が発生しており、家禽産業に経済的損失を与えている。2006-2008年の間の感染封じ込めに成功した後、インド政府は、2008年11月4日に正式な鳥インフルエンザ排除宣言を行った。しかし、その地位は長くは続かず、わずか3週間後には、アッサム州で再興した。
[Mod.AS注-この以前にWest Bengal州で発生した、 Uttar DinajpurにおけるHPAI H5N1 outbreakは、 17 Mar 2009に始まったとOIEに報告されている。OIEへのIndia's follow-up report(dated 28 May 2009)には地図も入っており、http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=8139 で読むことができる。その中に、以下のような疫学コメントが書かれている "疫学的調査が続けられている。感染流行発生地点から半径3km圏内で、全ての家禽の処分作業が行われ、所有者らに対する補償も行った。強化サーベイランスキャンペーンが、10km圏内ゾーンで開始された;家禽市場の閉鎖、家禽の売買と移動の禁止、飼育場の消毒作業など。この作業の終了後、protocolに従って、飼育再開Restockingが許可される"]

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