感染症速報詳細

記事日付 20090612
タイトル 狂犬病-アンゴラ:(02) ルアンダLU、イヌ 情報提供依頼RFI
国名 アンゴラ    
感染症名 狂犬病
概要 20090425.1553(OIE情報)に関して
野生のサルにワクチン接種する価値があるのか
和文 このOIE報告では、"ルアンダLuandaでは、感染流行に対応したワクチン接種が行われている:ルアンダ県全市でネコ4457匹、同イヌ108531匹と、"901匹の野生のサル"が接種された。"となっている。CDCは、サルからヒトへの狂犬病感染例はまれであるが、非常に長い潜伏期間(37.5ヶ月)の報告がある(Lancet 1975;2:1139-40)ことを紹介している。また、1987年のオーストラリアで、インドの市場のサルに咬まれた後の死亡例も報告している(CDC (1988) Imported Human Rabies -- Australia, 1987 Vol.37(22);351-3 http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/00000037.htm )が、その後報告されたことはない。インドネシア・バリBali島では、最近のイヌでの狂犬病感染流行の発生を報告している。デンパサールDenpasarにあるバリ島の獣医学事務所は、観光客が野生のサルを観察する場所を警戒するよう、現地当局に指示する一方で、インドやパキスタンなどの狂犬病発生国で、サルの狂犬病は"nevar(一度も)"報告されたことはないとしている。インドやタイの旅行者や滞在者にはよく知られていることだが、これらの国々の寺院にはたくさんのサルがいて、feral macaques(野生のサル)と、ヒトへの狂犬病の主な感染源となっているstray dogs(野良犬)が混じり合っている。しかし、サルでの狂犬病は報告されたことがない。アンゴラのような場所についてはよく判らないが、1000頭近い野生のサルを捕獲してワクチンを接種することに、相当な資金をつぎ込むことに対する、納得できる説明ができる人はいるのだろうか]

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