記事日付 | 20090618 |
タイトル | インフルエンザA(H1N1)-世界各国:(66) 新たなウイルス株、塩基配列解析 |
国名 | 世界各国   |
感染症名 | インフルエンザA |
概要 | [1] ブラジル: new strain Brazil finds new strain of H1N1 virus |
和文 | http://www.breitbart.com/article.php?id=CNG.594b3919f568748326be82a3a65d7646.241&show_article=1 ブラジルの研究者らが、サンパウロSao Pauloの患者1名の検体を検査したところ、the [2009] H1N1 virusの新たな株が確認された。所属研究機関が16日に明らかにした。この変異株は、カリフォルニアCaliforniaで検出されたthe A (H1N1) swine fluの検体との比較を行ったthe Adolfo Lutz Bacteriological Instituteにより、A/Sao Paulo/1454/H1N1と呼ばれている。この新たな亜型the H1N1 virusの遺伝子配列は、ウイルス学チームによって解析された。新たな宿主への感染を可能にするthe hemagglutinin [HA ヘマグルチニン] proteinに変化が見られたことが、変異の理由である。この新株が、WHOによりパンデミック宣言された現行のA(H1N1)ウイルスより強毒性であるかは不透明である。H1N1ウイルスの遺伝学構造とそのsubvariants(変異)は、研究者らにとって重要事項である。製薬会社は、現行のA(H1N1)インフルエンザに対するワクチンの大量生産に動いている。より致死性の高い株に変異することにより、同じA(H1N1)ウイルスである1918スペインかぜ(インフルエンザ)のように、世界中で多数の死者が出ることが懸念されている。WHOによると、76カ国で36000人がH1N1ウイルスに感染し、163人が死亡している。 [Mod.CP注-この記事には、the A/Sao Paulo/1454/H1N1 virusが、これまでに分離されているthe novel 2009 A (H1N1) influenza virusと、どの程度の相違点があり、現段階で発生系統樹のどこに位置するのかが明確されていない。これまでのところ、the hemagglutinin geneであるsegment 4の完全な塩基配列だけが、GenBankに提出されている:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/GQ247724 ] [2] Sequence analysis Swine flu origins revealed 豚インフルエンザの由来の分析 情報源: University if Oxford, press release 、2009年6月11日。http://www.ox.ac.uk/media/news_stories/2009/090611_1.html the current swine-origin H1N1 influenza A virus(現行のブタ由来のH1N1インフルエンザAウイルス)について行われた新たな解析結果から、ヒトへの感染伝播が起きたのは、現在の流行発生が確認される数ヶ月前であることが示唆された。11日のオンライン版Natureに掲載されたこの論文では、ブタのインフルエンザに関する組織的サーベイランスの必要性を指摘し、ブタにおける新たな遺伝要素の発生が、ヒトのパンデミックを引き起こす能力を持つウイルスの新興につながる可能性があるとの証拠を提示している。Oxfordで過去10年以上にわたって開発されてきたcomputational methods(計算式・法)により、今回の新たなパンデミックの由来と時間経過を再構築することが出来たと、著者であるOxford大学の研究者が説明した。研究結果によると、このウイルスはブタの間で感染循環していたもので、おそらく複数の大陸におよぶ範囲で、ヒトに感染伝播する数年前からと考えられると述べた。同氏は、エジンバラEdinburgh大学の研究者らとともに、進化解析を用いて、感染流行の発生源の時間経過と感染流行初期の展開について評価を行った。ブタの間で感染循環していた複数のウイルスを起源とし、発端となったヒトへの感染伝播があったのは、感染流行に気づかれる数ヶ月前であると考えられている。同チームは、ヒトでのインフルエンザサーベイランスは広い範囲で行われているにもかかわらず、ブタでの組織的なサーベイランスが行われていないことが、パンデミックの可能性のあるウイルスの存在と進化を、数年間にわたって見過ごしてきた原因であると、結論づけた。 原文 the 11 Jun 2009 edition of Nature http://www.nature.com/nature/journal/vnfv/ncurrent/abs/nature08182.html "Origins and evolutionary genomics of the 2009 swine-origin H1N1 influenza A epidemic 要約 2009年3月から4月前半に、メキシコと米国で、新たなswine-origin influenza A (H1N1) virus (S-OIV) が新興した。初期の数週間のサーベイランスの間に(5月11日までに)、ヒト-ヒト感染を通じて世界30カ国にウイルス感染が拡大し、WHOはパンデミックレベルを6段階の5まで引き上げた[その後6に]。このウイルスにより、21世紀初のインフルエンザ大流行につながる可能性がある。今回われわれは、evolutionary analysis 進化解析を用いて、S-OIV感染流行の起源の時間経過と初期の展開の評価を行った。ブタデカン腺循環する複数のウイルスを起源とし、発端となったヒトへの感染伝播が発生したのは、感染流行が認識される数ヶ月前であることが判明した。遺伝学的サーベイランスの穴を埋める系統発生学的評価により、このS-OIVの感染流行以前に、検体が採取されていない、かなり以前からの祖先が存在することが示され、ブタの系統ウイルスの再集合が起きたのは、ヒトでの新興の数年前であることが示唆されるとともに、S-OIVの複数の遺伝学的祖先が、人工的に創造されたウイルスであることを示唆するものではなかった。さらに、感染流行の検体が採取されていなかった歴史によって、近縁関係にある、未発表のブタインフルエンザウイルス株は一括りにされていたが、遺伝学的に最も近いブタのウイルスの性質や発生地で、感染流行の直近の起源を示すものはほとんどなかった。今回の研究結果により、ブタにおけるインフルエンザの系統的なサーベイランスの必要性が示され、ブタにおいて新たな遺伝学的要素が混入することが、ヒトでのパンデミックの潜在性をもつウイルスの新興につながる可能性があるとの証拠が提示された。"] |
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