記事日付 | 20090626 |
タイトル | 狂犬病-米国:ワクチン接種スケジュールの変更、ヒト |
国名 | 米国   |
感染症名 | 狂犬病 |
概要 | Federal advisory panel: just 4 rabies shots needed 諮問委員会:4回の接種が必要(十分) |
和文 | http://www.bostonherald.com/news/national/general/view.bg?articleid=1181023 [曝露後接種として]狂犬病に曝露した人へのワクチン接種階数は、現在推奨されている5回でなく、4回だけでよいと、24日にワクチン諮問委員会が発表した。これまで、狂犬病に対する注射は、狂犬病そのものと同じぐらい恐れられてきた。1970年代まで、狂犬病の動物に遭遇したら、最低14回、腹部に注射を受けなければならなかった。しかし、ワクチンが改良され、20年以上のあいだ、腕か大腿部への5回接種が米国での標準とされていた。予防接種実施諮問委員会は、狂犬病への曝露後の14日以内に4回の接種を行えば十分であるとの意見に、全会一致で賛成した。委員会は、医師らに公式のガイドラインを提供するCDCに勧告を行う。委員会のメンバーらは、毎年狂犬病に曝露する米国民2-4万人の中で、およそ1000人は3ないし4回しかワクチン接種を受けていないが、その中で狂犬病が発生した例がないことについて審理し、この決定を下した。ワクチン接種は1回あたりおよそ100-200米ドルの費用がかかり、米国内ではNovartis と Sanofi Pasteurの2社が生産している。この委員会の勧告内容と、製薬会社が製品内に入れる使用法の情報は、通常は一致させている(している)が、今回は違っている。Novartisの関係者は、off-label (認可外)recommendationを行う前例を作ったことに、異議を唱えている。彼によると、同社の、28日間に5回接種が必要と書かれたワクチンに関する情報を呼んだ医師らは、4回接種で十分とする政府のガイドラインを見て混乱するだろうと話した。狂犬病は、狂犬病に感染した動物の咬傷により感染がおきる。多くの狂犬病症例は、アライグマ、スカンク、コウモリ、キツネなどの野生動物に見られる。このウイルスは、中枢神経に感染し、不眠、不安、混迷、麻痺、流涎、妄想、嚥下障害、恐水症などを発症する。発症後数日で確実に死亡する。途上国では常に発生する脅威であるが、米国の死者数は減少しており、年平均で2ないし3人である。 現在のHuman Rabies Prevention -- United States, 2008, Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices [ACIP] http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/rr57e507a1.htm#tab5(原文参照願います) [Mod.CP注-今のところ、初回ワクチン接種後、3,7,14,28日目の5回接種レジメ(スケジュール)となっていて、提案されているthe 4-dose regimenは、press report.には発表されていない。] |
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