記事日付 | 20090627 |
タイトル | Q熱-オランダ:(04) 死亡 20090626.2330 |
国名 | オランダ   |
感染症名 | Q熱 |
概要 | [1] 少なくとも2人のQ熱による死亡が確認されている |
和文 | http://www.dutchnews.nl/news/archives/2009/06/at_least_two_have_died_with_q.php Den Bosch地方で、少なくとも2人の、インフルエンザ類似疾患であるQ熱による死者が発生したと、25日に微生物の専門家が明らかにした。診断された後入院中であったが、合併症もしくは他の原因で死亡したと、the Jeroen Bosch hospitalの同医師が説明した。Q熱による入院患者の1-2%が死亡することから、さらに死者が増える可能性がある。期間は判らないが、約600人がQ熱で入院したと、ANPは伝えている。2007年まで、オランダにおいてQ熱感染はまれであったが、その年には168例の患者が報告された。2008年、患者数は1000人を超えた。感染は尿や糞、出産やミルクを通じて細菌を排出する家畜によって伝播される。Q熱は、ヒツジやヤギでは流産がおきるが、ヒトではインフルエンザ様症状を発症させ、肺炎を発症する場合もある。 [2] オランダで3人がQ熱により死亡した 2008年の死者は1人であった 情報源: Expatica 、2009年6月26日。 http://www.expatica.com/nl/news/dutch-news/Goat_borne-fever-kills-three_53971.html 2009年、これまでにオランダで3人がQ熱により死亡した。国立公衆衛生環境研究所が明らかにした。同所長は、2008年の死者は1人であったが、2009年は3人となったと説明した。死亡した患者は全て、他の重篤な疾患を持っていた。2009年初以来、開業医らからおよそ1429人の感染患者が報告されている。感染拡大防止のため、[North]-Brabant, Limburg, and Gelderland の各州では、13万頭のヤギにワクチン接種を行う予定である。 [Mod.LL注-Q熱の病原体は、動物との濃厚な接触により感染することが多いが、非常に少ない菌の量でも感染し、エアロゾルかされて、離れた距離にも飛散する。この記事では、感染した患者らと動物にどのような接触があり、農場とどの程度近接していたかが記載されていない。病原体の_Coxiella burnetii_が発見されたのは1937年である。この微生物は、熱や乾燥にも耐性で、エアロゾルによる感染経路では、非常に感染力が強い。たった1個の吸入でも発病する可能性がある。実際、ヒト以外の霊長類では、50%の個体の致死量が1.7個であった。加熱 heat、乾燥、多くの一般的な消毒薬に抵抗性である。このため、同菌は環境中に長期間生存する。この非常に安定性のある特性は、_C. burnetii_ のcompact small cell variantsによるもので、やや抵抗性の落ちる大型細胞の標準複製時に再生され、代謝の面で休眠状態にあり、芽胞のような型をとる。ヒトの感染は通常、感染動物の乾燥した胎盤組織や羊水、排泄物に汚染された家畜小屋のホコリに含まれた、大気中のこれらの菌を吸入することで成立する。ヒトは非常に感受性が強く、ごくわずかの微生物で感染する。より少ないが、汚染されたミルクの飲用後に、汚染された食品が逆流して誤嚥することによる感染経路もある。その他のヒトへの感染経路として、ダニ刺咬やヒト-ヒト感染などもあるが、まれである。] |
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