感染症速報詳細

記事日付 20090628
タイトル 鳥インフルエンザ-インドネシア:(47)(ジャワ)20090627.2340
国名 インドネシア    
感染症名 鳥インフルエンザ
概要 Authorities watchful after virus detected in 20 villages
20カ所の村でウイルス確認、当局の監視強化
和文 http://www.thejakartapost.com/news/2009/06/26/authorities-watchful-after-virus-detected-20-villages.html
Purbalingga regency(Central Java 中央ジャワ)の20ヶ所以上の村で、鳥インフルエンザの感染が確認されていることから、自治体当局は感染拡大防止に取り組んでいると、25日に当局者が述べた。Purbalinggaの家畜当局者は、この地域で初めてウイルスが確認されたのは、2009年1月であったと述べた。1月から5月までの間に、1000羽以上のニワトリが処分された。...当局の取り組みについて、WHOから、24万羽分のワクチンが供給されており、このうち約30%が接種されたと述べた。WHOからは、消毒薬も供与されており、"対策のための薬剤は十分にあり、家禽の小屋の保清を啓蒙することが大事"と語った。
[Mod.AS注-世界中での最も鳥インフルエンザによる死者が多く発生しているインドネシアは、33の州のうち31州でHPAI H5N1の感染が確認されており、endemic(地方病感染)となっている。2億4千万人の国民が、居住可能な6000以上の島々で暮らしている。2006年以降、FAOは地域の獣医師および獣医師補助員para-veterinariansの、'participatory disease surveillance and response (PDS/R 参加型疾患サーベイランス対応)' techniquesの習得の支援を行っている。彼らは、地域住民の参加を促し、住民からの地域情報を活かし、疾患対策の取り組みに協力してもらうよう働きかけている。住民も、家禽の鳥インフルエンザ症例の発生確認と報告についての訓練を受け、自身とその家族の安全を自らの手で守る責任を負っている。当初12ヶ所で試験的に実施された後、2007年5月までに、ジャワおよびバリBali島と、スマトラSmatraの2つの州をカバーする159地区にまで、速やかに範囲を広げた。このプログラムが実施されたところでは、HPAI感染の拡大は起きていない。参加型疾患サーベイランスにより、全国サーベイランスシステムの感度も向上し、この PDS/R programmeが確立されるまでの3ヶ月間に、the pilot areasの各地域で、1ヶ月あたり数件の感染流行発生が確認されたことから、庭先飼育の家禽において、HPAIが自由に感染循環していることが判明した。インドネシア国内における現地診断は、'sudden death outbreak(突然死の集団発生)'が確認され、その後インフルエンザA抗原に対する迅速検査が陽性になった場合との症例定義に基づいて行われている。この事業の最初の12ヶ月間で、800件のHPAI感染イベントが、the PDS/R programmeによって確認された。そのほとんどがthe PDS teamsによるもので、地域の動物衛生当局のもつ対応能力を凌駕するものであった。
地図 Kabupaten (regency) Purbalinggaは、インドネシアで5番目の大きさを持ち、首都ジャカルタJakrtaのあるJava島の中央部に位置する。島内には、2006年の数字で1億3千万人が暮らしており、世界で最も人口密度の高い島である。
http://healthmap.org/promed/en?name=Kabupaten%20Purbalingga,%20ID.07,%20Indonesia&g=6390578&v=-7.284,109.35,5

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