感染症速報詳細

記事日付 20090629
タイトル Chromobacterium violaceum-米国:(ノースカロライナNC) 20090629.2346
国名 米国    
感染症名 Chromobacteriumviolaceum
概要 14才の少年が、湖で_Chromobacteriumに感染し、治療のため鼻や口蓋を切除された
和文 http://www.wwaytv3.com/nc_teenager_hospitalized_rare_infection/06/2009
ノースカロライナNorth Carolina州の14才の少年1名が、地元の湖での遊泳後まれな感染症に罹患し、鼻の一部と5本の歯をを欠損して入院している。チャペルヒル Chapel Hillにある、UNC [University of North Carolina]病院の医師らは、この男の子に対して、Hope Mills Lake(湖)から検出された_Chromobacterium violaceum_(クロモバクテリウム)菌による感染症の治療を行っている。CDCによると、1927年以降に世界中で報告された、この感染症の患者は150人足らずである。患者の父親によると、彼の息子は重症であるが、抗生物質により、少年の血液中の感染が徐々に排除されつつある。医師らは、少年の鼻の左側と口蓋を除去しなければならず、5本の歯を失ったと父親が述べている。感染症が治癒するまで、再建術は予定されていない。
[Mod.LL注-_Chromobacterium violaceum_感染症は、典型的には熱帯地域で発生し、1905年にWooleyにより初めて、フィリピンの水牛の死亡原因となった感染症として報告された。1927年、初めてのヒトでの感染がマレーシアから報告された。ほとんどの患者が夏期に報告されており、この投稿のように、水の曝露に関係している。免疫不全、特に慢性肉芽腫症の患者で発生しやすい。多くの場合、多発性の皮膚および内臓膿瘍を伴い、敗血症性ショックを合併することもある。熱帯環境で水との接触によるという患者の発生状況から、類鼻疽melioidosis (_Burkholderia pseudomallei_ infection)感染の可能性も示唆される。この若年患者の重篤な病状から、病原体による壊死性軟部組織感染が発生したと見られる。ノースカロライナの湖との関連が疑われている、以前のC. violaceum_感染例が、壊死性皮膚感染を起こしていることが注目される。..参考資料紹介]

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