感染症速報詳細

記事日付 20090702
タイトル 東部馬脳炎-米国:(03) フロリダFL州、ウマ
国名 米国    
感染症名 東部馬脳炎
概要 [1] Leon County
Two horses in eastern Leon County euthanized after testing positive for encephalitis
東部Leon郡でウマ2頭が脳炎の検査陽性のため安楽死
和文 http://www.tallahassee.com/article/20090622/BREAKINGNEWS/90622007/Two+horses+in+eastern+Leon+County+euthanized+after+testing+positive++for+encephalitis+
Leon郡の衛生当局は、2頭のウマの蚊族媒介性eastern equine encephalitis [EEE]感染例を確認し、リスク増加に対する注意を呼びかけている。郡内で飼育され、Tung Grove RoadとLouvenia Driveに放牧されていた。6月19日に感染が確認され、安楽死させられた...
[2] Clay County reports EEE in horses
Clay郡でウマのEEEの発生が報告された
情報源: First Coast News、2009年6月24日。
http://www.firstcoastnews.com/news/local/news-article.aspx?storyid=140466&catid=3
クレーClay County Health DepartmentおよびフロリダFlorida衛生局は、3頭のウマのEEE検査が陽性となったことを報告した。...
蚊族媒介性疾患に関する詳しい情報 the Florida Department of Health's website http://www.doh.state.fl.us/Environment/medicine/arboviral/index.html
[ModTG注-Eastern equine encephalitis (EEE 東部馬脳炎)は、蚊族媒介性ウイルス疾患で、EEEウイルスは主に米国の東半分に発生する。ヒト、ウマ、一部のトリが発病する。高い致死率のため、米国では最も重症度の高い蚊族媒介性疾患の1つとなっている。EEEVは、感染性の蚊族の刺咬によりヒトに伝播される。蚊族の刺咬から、EEE発症までの期間はおおよそ3-10日間である。主な感染サイクルは、鳥類と蚊族間で行われている。多くの種類の蚊族がEEEVに感染する。鳥類-蚊族間のウイルス感染サイクル維持に最も重要な蚊族は_Culiseta melanura_で、freshwater hardwood swamps(淡水で硬木の生えた湿地)で繁殖する。しかし、_Culiseta melanura_は鳥類しか吸血しないことから、ウマやヒトのEEEV曝露にとっては重要なベクターではないと考えられている。ヒトやウマへの感染伝播には、感染した鳥類とほ乳類の間を橋渡しできるような、 _Aedes_(シマカ), _Coquillettidia_, _Culex_(ヤブカ) speciesといった蚊族が必要とされる。ウマはEEEに感受性があり、ほとんどの場合死亡する。しかし、終末"dead-end"宿主と考えられているウマのEEEV感染発生は、ヒトにとってはそれ程リスクにはならない(ウマの血中EEEVの量は、再び蚊族を感染させるのに不十分なため)。
出典:CDC http://www.cdc.gov/ncidod/dvbid/Arbor/eeefact.htm

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