記事日付 | 20090707 |
タイトル | インフルエンザA(H1N1)-中国:(香港HK) 世界各国(84):タミフル耐性 20090706.2428 |
国名 | 中国 |
感染症名 | インフルエンザA |
概要 | 世界で3件目のタミフル耐性ウイルス感染が、米国から帰国したタミフルの治療を受けていない女性で確認された 耐性ウイルスに感染した事例と見られている |
和文 | http://www.660news.com/news/national/more.jsp?content=n034881128 タミフル耐性例は、全て均等に創造されるわけではない。最初の3人のタミフル耐性豚インフルエンザ患者が報告されたのは先週のことであるが、Number 3であって、インフルエンザの専門家らが恐れるNumber 1 ではなかった。香港の公衆衛生当局は3日、薬剤の服用歴のない女性のタミフルTamiflu耐性ウイルス感染例を確認したと発表した。女性は、多くの国々や会社にとっての主要なパンデミックの薬物兵器のタミフルに、すでに耐性化していたウイルスに感染したことを意味する。すでに報告されている、デンマークと日本の症例は、この薬物を使用した患者で確認されている。いずれにしてもありがたくないが、この種の耐性は、季節性インフルエンザウイルスでも発生が確認されており、この重要な抗インフルエンザ薬の長期的な有効性に対する不安は少ないと見られている。治療中の患者で耐性が確認されたことは全く不思議ではないが、治療を受けていない患者でも認められたことから、確かに不安は強まったと、香港大学の専門家Dr. Malik Peirisは述べた。現在のところ、Tamiflu-resistant virusesが広く蔓延している証拠はない。一部の専門家らは、香港の症例を、今回のパンデミックにおけるタミフルの役割が、パンデミック計画の立案者が期待するほど長続きしないとの警鐘と捉えている。判断を下すのは早すぎるが、タミフルの備蓄や使用方法について検討する必要があるだろうと、述べた。....WHOは、抗ウイルス薬使用に関する国ごとのガイダンスを策定中であり、WHOは勧告するのであって指示するのではないが、治療薬の節減は十分意味があると、Dr. Keiji Fukudaは述べた。...新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスは当初より、旧世代のamantadine and rimantadineの2薬剤には耐性であった。残るoseltamivir (Tamiflu)とzanamivir (Relenza)だけが残された治療薬と予防薬の選択肢だった。予防に薬剤を使用することにはリスクを伴う。もし感染したが発症していない段階で予防薬を処方されると、保有するウイルスを死滅させるには十分でない薬剤を体内に取り入れることになり、生き延びたウイルスに耐性が生まれる。デンマークと日本の耐性ウイルス確認は、このことによると考えられる。いずれの女性も、接触後にタミフルが予防投与されたが豚インフルエンザを発症した。しかし、香港の症例は異なっている。サンフランシスコSan Franciscoを旅行した16才の少女は、発熱感知装置稼働中の2009年6月中旬に、香港の空港で停止させられた。彼女は病院に移送され、豚インフルエンザと診断された。抗ウイルス薬を服用しておらず、この薬剤による治療を拒んでいた。回復するまで隔離病棟に入っていた。Relenzaの開発に当たったチームのメンバーであるオーストラリアのインフルエンザの専門家、Dr. Jennifer McKimm-Breschkinは、今回の症例は、耐性の豚インフルエンザウイルスの感染が拡大していることの現れと説明した。これまで、薬剤耐性ウイルスは、散発性(crippled)のものでほかへは伝播しないと考えられていた。しかしこの考えは、2008年に薬剤耐性の季節性H1N1インフルエンザウイルスが瞬く間に世界中で発生したことにより、打ち砕かれた。その後、タミフルに感受性の季節性インフルエンザウイルスは駆逐されたも同然となった。今回の患者は、サンフランシスコから香港に帰国した、治療されていない患者であって、そのことは、患者がサンフランシスコで耐性ウイルスに感染したことを意味すると、メルボルンMelbourneのthe Commonwealth Science and Research Organization -- known as CSIRO --のウイルス学責任者が述べた。それは治療を受けたと考えられる誰かからウイルスをもらったことになり、ウイルスは感染伝播する形に適応していると考えられ、治療中の患者で耐性が見つかったということにとどまらない懸念が生じていると述べた。専門家らは、季節性H1N1ウイルスと豚インフルエンザH1N1ウイルスとの間で、遺伝子の再集合や交換(交雑)がおきることを心配している。もし豚インフルエンザが、インフルエンザの名前にあるNで表されるノイラミニダーゼ遺伝子を季節性H1N1ウイルスから獲得したとすると、季節性インフルエンザの近縁株cousinに生じた薬剤耐性も身につけることになる。本湖円筒局からWHOへの報告はまだ行われていないが、香港で見つかった耐性が再集合によるものであれ、一部の豚インフルエンザウイルスが耐性を獲得した結果であれ、注意深く監視する必要があると、WHOのFukudaは述べた。抗ウイルス薬耐性が発見された場合、それが単独事例か、大きな事例の一部であるか、が最も大きな問題であるとした上で、できる限り注意深く監視する必要があると述べた。 [Mod.CP注-Hong Kong (S.A.R.) で、米国から帰国した患者1名が、Tamiflu-resistant A (H1N1) pandemic influenza virusに感染していたことが確認され、以前にタミフルの治療を受けたことがなかったことは、気がかりではあるが、一部の国で無節操な(indiscriminate)抗ウイルス薬使用が散見されることから、予想されていたできごとである。タミフル耐性ウイルスが、タミフル感受性ウイルスに比べて、感染効率が良いのか悪いのかについては、しばらく観察が必要である。いつかは、広い範囲でTamifluが、the A (H1N1) pandemic virusの治療に無効となるだろう。今後Tamifluの使用制限を考慮すべきである。経口で服用する錠剤であるTamifluと違い、もう1つのノイラミニダーゼのZanamivir (Relenza)は、特別な吸入器を使って1日2回の吸入が必要な粉末タイプで、最大5日間連続で使用される。制限のないこの薬剤の使用を減らすメリットはあると思われる。Relenzaは、インフルエンザAまたはB感染が判明もしくは疑われる、12歳以上の患者に使用可能である] |
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