感染症速報詳細

記事日付 20090807
タイトル Oropouche fever-ブラジル:(アマパ AP)
国名 ブラジル    
感染症名 Oropouchefever
概要 県下で約657例のOropouche fever報告
In the prefecture, about 657 cases of Oropouche fever have been reported
和文 http://portalamazonia.globo.com/pscript/noticias/noticias.php?idN=89739
The Municipality of Mazagao (PMMZ) 当局は4日、過去3ヶ月間に市内で、およそ657例のoropouche ウイルス感染が発生したとの報告を行った。このうち29例については検査機関the Instituto Evandro Chagas (IEC)で確定診断された。biting midges [_Culicoides_] による刺咬が原因であることを確認している。Mazagaoの保健局長は、当初マラリアやデング熱を疑われていたが、IECでの検査で初めてoropouche であることが判明した。アマパAmapa では、長い間報告されたことはなかった。デング熱やマラリアと非常によく似た症状:発熱、頭痛、全身の筋肉痛などが認められる。この地域に多く見られるbiting midgesが、ウイルスベクターの1つである。Mazagao Velho and Carvaoでは、2009年3月に初めてのoropouche熱の患者が発生し、4月と5月には600例以上と、著しい報告数の増加があった。The oropouche virusは、ブラジル国内で2番目に多い、アルボウイルス性発熱疾患の原因ウイルスで、保健省によると、過去30年間で国内では約50万例以上の同疾患患者が発生しており、Panama, Peru, Suriname and Trinidad and Tobagoでも発生が確認されている。感染流行の発生はアマゾンに限られている。
[Mod.LJS注-Mazagaoは、Mangaのすぐ南西の隣に位置し、 the Amazon River河口付近にある。住民は15000人足らずであることから、10万対発生数の概算では4380人となる。Oropoucheは、the Bunyaviridae family(ブンヤウイルス科)の蚊族である。1960年に初めて分離された。_Culicoides spp_ により感染が伝播され、ブラジル北部および中西部の不明熱 undifferentiated feverの主な原因の1つとなっている。ウイルスによる疾患で基本的には良性であり、ヒトへの重大なリスクは生じていない]
[Mod.TY注-ペルーでもOropouche feverが発生し、当初デング熱と混同されていた(19950328.0167)。最近の、ブラジルでの同ウイルス感染に関する報告の紹介(原文参照願います)]
地図 Mazagao in the Amazon River delta http://www.maplandia.com/brazil/amapa/mazagao/sao-tome/register/

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