感染症速報詳細

記事日付 20090811
タイトル ヘンドラウイルス-オーストラリア:(クイーンズランドQL)、ウマ 20090811.2862
国名 オーストラリア    
感染症名 ヘンドラウイルス
概要 ヘンドラウイルス感染流行発生により、農場内検疫体制
Properties quarantined in Hendra outbreak
和文 http://www.abc.net.au/news/stories/2009/08/10/2651272.htm
クイーンズランドQueensland州一次産業局長は、州中央部Rockhampton 近郊の農場1ヶ所のウマで、ヘンドラHendraウイルスの感染流行が発生したことを確認した。ロックハンプトン Rockhampton 東の Cawarral の 1か所のhorse stud が、8日にウマ1頭が死亡したことを受け、隔離されている。周辺地域は、予防的に隔離されている。3頭のウマの死亡について調査されている...2008年にブリスベン Brisbane の男性1名が、Redlands での獣医師としての職務中にこのウイルスに感染し、死亡している。このウイルスはウマからヒトに感染することがあり、16年前にブリスベンで初めて発生が確認された。
[ModTG注-このウイルスが初めて分離されたのは、1994年9月のことで、the Australian Animal Health Laboratory, the Department of Primary Industries and Fisheries' (DPI&F's) Animal Research Institute, and Queensland Health によってウマから分離された。当初_Morbillivirus_の1種に分類されていたが、現在は、Hendra virus (HeV)と命名され、新しいへニパウイルス属(_Henipavirus_;in the family _Paramyxoviridae_)のメンバーとなっている。Hendraとは、初めて発見されたBrisbane郊外の地名に因んだものである。様々な臨床症状を呈するため、急性発症の発熱性で急速に進行し死亡する、呼吸器もしくは神経学的兆候を伴う症例では常に考慮すべき疾患である。多くのウマの症例は死亡するが、時に生存回復する場合もある。致死率は70%以上と報告されている。ウマ以外の動物の感染は知られていない。これまでに6例の感染例が報告されており、うち3例が死亡している。感染したウマとの接触や剖検の際に、ヒトは感染するため、感染予防に十分注意する必要がある。特に、血液などの体液(呼吸器や鼻からの分泌物、唾液、尿)や組織には触れないようにしなければならない。ヒト-ヒト感染や、ヒトからウマへの感染の証拠はない。皮膚汚染があれば、石けんと水で十分に洗い流し、できればシャワーを浴びることが望ましい..できれば、ポビドンヨード、ヨードチンキ、ヨード水溶液、またはエチルアルコールなどの、抗ウイルス作用のある消毒薬を、洗浄後に使用する;出典 http://www.dpi.qld.gov.au/cps/rde/dpi/hs.xsl/4790_11112_ENA_HTML.htm ] 

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