感染症速報詳細
| 記事日付 | 20090812 |
| タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)-カナダ:ヒト(108) 小児の治療 20090811.2869 |
| 国名 | カナダ |
| 感染症名 | インフルエンザパンデミック |
| 概要 | カナダ政府当局、インフルエンザ薬に関する警告を棄却 Canada dismisses warning about flu drug |
| 和文 | http://www.theglobeandmail.com/news/national/tamiflu-effective-in-treating-children-canada-maintains/article1247247/ カナダ政府保健当局は、薬剤の有効性に疑問があるとした最新の研究が出されたにもかかわらず、小児のインフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染患者の治療のための、抗ウイルス薬タミフル[oseltamivir]の処方基準は、変更しないことを決めた。当局は10日、保護者らに対して、タミフルは安全性が高いことを保証し、1才以下の乳児のH1N1感染予防と感染患者の治療に、タミフルを処方することを勧める内容を発表した。タミフルは、H1N1に感染した多くの患者の治療に効果的で、軽症化し、病期を短縮すると理解していると、当局は電子メールで回答した。young children でのタミフルの使用には、ほとんど危険性がないとのエビデンスも持っているとした。2種類の抗ウイルス薬のうちの1つであるタミフルに対しては、パンデミックウイルスが耐性を示していて、服用しても発病するヒトもある。BMJに掲載された研究では、小児の季節性インフルエンザでは、抗ウイルス薬による病期の短縮が1/2日から1日半であって、合併症を予防する明確な証拠もないとしている。喘息のある患者の発作や、抗生物質の使用頻度が減らなかったことが示されている。この研究者らが調べたのは、インフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルスではなかったが、いくつかの証拠から、抗ウイルス薬による合併症の予防効果は、限定的である可能性が高いとされている...メタアナリシスの内容...University of British Columbia の Grant Stiver教授は、この研究結果に基づいて臨床的な判断をすることはないだろうと述べた。小児においても、季節性インフルエンザに使用した場合にタミフルが有効であることを示す、臨床試験が行われているとし、抗ウイルス薬とインフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルスとの関係についてのデータが多くない状況ではあるが、ワクチンのない、初期の感染拡大を抑制すると述べた。 関連項目 20090811.2859 |
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