感染症速報詳細

記事日付 20090822
タイトル ヘンドラウイルス-オーストラリア:(クイーンズランドQL)、ヒト、ウマ
国名 オーストラリア    
感染症名 ヘンドラウイルス
概要 ヘンドラウイルス感染の獣医、重体
Hendra virus vet in critical condition
和文 http://www.abc.net.au/news/stories/2009/08/20/2662013.htm
クイーンズランドQueensland の厩舎でヘンドラウイルス Hendra virus に曝露した獣医師1名が、ウイルス検査で陽性であることが確認された。昨日(19日)発病し、Rockhampton Base Hospital に入院したが、同夜危険な状態となったため、ブリスベン Brisbane の Princess Alexandra Hospital に転院した。7日と8日にCawarran の農場で死亡した、同ウイルスに感染していたウマ2頭の治療に当たっていた。このほかにも3人がウイルスに曝露しているが、この中にウイルス感染を疑わせる症状は見られていないと、衛生当局者が述べた。
[Mod.CP注-From the ABC Factbox, 11 Aug 200 によると、: "Hendra virus (genus _Henipavirus_, family _Paramyxoviridae_) は、ウマとヒトに感染し、感染したヒトは死亡する可能性がある。1994年に初めての患者が確認されてから、多くの研究が行われているが、未だ解明されていない部分もある。1994年の8月と9月にオーストラリアで初めて確認された。 ブリスベン郊外 the Brisbane suburb of Hendra (hence the name) で13頭のウマが死亡し、関連性がないと見られている Mackayでの流行でも2頭が死亡した。ヒトでの死亡が初めて報告されたのもHendraで、ウマの調教師など2人が感染し、死亡した。1995年10月には、Mackayの農夫1名が感染し死亡。この農夫の死亡により初めて、1994年8月に死亡したウマ2頭が、ウイルスに感染していたことが後から判明した。1994年以降12件のアウトブレイクが発生し、6人が感染して3人が死亡している...ウマの致死率は、感染例のおよそ70%と高い。研究者らによって、fruit batsがウイルスを感染伝播させることが多いことが判明した。当局はヒトへの感染性は強くないとしているが、全ての患者は感染したウマからの感染であった。ヒト-ウマ、ヒト-ヒト感染の証拠はない。ウイルス感染の臨床経過は非常に短期間と見られる。医師らにより、発症から重症化するまで24時間以内であったと報告されている。ヒトでの潜伏期間は5-14日間とされている。通常、呼吸器感染となり、インフルエンザに似た症状となる。脳に感染すると、頭痛、高熱、傾眠などの脳炎症状が見られ、けいれんや昏睡を発生させることがある。ワクチンはないが、現在、研究者らが開発に取り組んでいる]
詳細な説明 Hendra virus and Hendra virus-associated disease  http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/spb/mnpages/dispages/nipah.htm
地図 Cawarral can be located in the map of Queensland  http://nona.net/features/map/placedetail.1504265/Cawarral/

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